これからの健康と栄養を考えるシンポジウム 自分の体はジブンで守る ~Withコロナ時代の運動・タンパク質・核酸の重要性

 新型コロナウイルスの感染拡大がはじまってから2年がたち、感染防止だけでなく、外出制限による健康への二次被害も問題となってきている。そんななか、今回で14回目となる健康シンポジウム「これからの健康と栄養を考えるシンポジウム 自分の体はジブンで守る ~Withコロナ時代の運動・タンパク質・核酸の重要性~」が2月11日にオンラインで行われ、健康二次被害防止のため、感染対策をしたうえでの人との交流や、タンパク質摂取の重要性、フレイル(虚弱)、サルコペニア(筋力低下)予防のためのタンパク質摂取の重要性、さらにはタンパク質が核酸の働きによって作られていることなどが紹介された。

シンポジウムダイジェスト版

必然性を考えて栄養摂取 競泳五輪金メダリスト 萩野公介氏

 幼いころは自分の栄養について考えることはなかったが、母がしっかりと管理をしてくれた。朝、昼、夕の食事のほか、練習があるときは「練習の前、補食〇〇」、終わると「補食〇〇」といったように食事内容を逐一ノートに記録していた。たまに実家に帰るとそのノートを見返すことがあるが、すごく頑張ってくれていたのだなと思う。

 高校生になって体重をなかなか増やせず、さらに、競技力を向上させる方策を考えて、地元(栃木県)の栄養士の先生に食事面の指導をしてもらい、そこから栄養について気をつけるようになった。

 67キロくらいだった体重を70キロにするにはどうしたらいいか常に考えていた。ただ増やしたいなら暴飲暴食して寝ていればいいが、きちんと実のある3キロにしたかったので、補食にもタンパク質を入れるようにした。

 そのころ、海外遠征も増えてきて、遠征先ではビュッフェスタイルの食事も多かったが、「これは食べる」「これは食べてはいけない」と食材を取捨選択することなど、考えて食事を撮るというその後にとってプラスとなる経験もした。

 大学に入るとウエートトレーニングをするようになった。陸上競技などと違い、競泳というのは重力に対しパワーを発揮するのではなく、無重力、浮いたなかで力を発揮するので、筋力がアップすればするほどタイムが速くなるものではない。使える筋肉を増やすことが重要で、やりすぎもあまりよくないと感じている。

 ウエートトレーニングを増やすと、それまでと同じ食事ではタンパク質が不足して筋肉がしぼんでしまうので、タンパク質をしっかり取る。中身についても大豆タンパクがいいのか、動物性タンパクがいいのかなどかなり気をつけた。

 子供を持つ保護者に対しては、「なぜこの食材がいいのか」ということを常に教えてあげるようにしたらいいと伝えたい。僕自身、補食でバナナをよく食べていたが、「消化がいいから食べるんだよ」と伝えることで「そうなんだ」と納得して食べることができるようになると思う。

はぎの・こうすけ

1994年生まれ。生後6カ月から水泳を始める。2016年のリオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレーで金メダルに輝くなど、五輪2大会で計4つのメダルを獲得。昨年の東京五輪後に引退した。ブリヂストン所属。

主催:産経新聞社 特別協賛:フォーデイズ株式会社 後援:ライフ・サイエンス研究所 協力:NPO法人KYG協会

(鴨志田拓海 撮影)