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福岡県知事選に元国交官僚が出馬検討、自民は分裂含み

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知事選への対応を協議した自民党福岡県議団の総会
知事選への対応を協議した自民党福岡県議団の総会

 福岡県の小川洋知事辞職に伴う県知事選(3月25日告示、4月11日投開票)をめぐり、元国土交通省局長で一般財団法人運輸総合研究所専務理事の奥田哲也氏(59)が25日、立候補を検討していることを明らかにした。自民党内では、県選出国会議員から奥田氏を推す声が上がる一方、県議団には服部誠太郎副知事の擁立に向けた動きもある。平成31年の前回知事選に続き、またしても自民が分裂する可能性が出てきた。

 奥田氏は25日、東京都内で産経新聞などの取材に応じ「ふるさとのためにやってみたいという気持ちはある。前向きに検討したい」と述べた。奥田氏は福岡県久留米市出身で、東京大を卒業後、運輸省(現国交省)に入り鉄道局長や自動車局長などを歴任した。

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 関係者によると、武田良太総務相ら県選出国会議員8人は24日夜、都内で知事選への対応を話し合い、一部から奥田氏擁立論が出た。奥田氏が出馬すれば、地元に強い影響力を持つ古賀誠元幹事長や武田氏らが支援に回る可能性がある。

 県議団も25日、総会を開いて対応を協議した。出席者からは「政策の継続が一番大事だ」「小川氏の無念を継承できる人」などの意見が上がった。候補者について具体的な名前こそ挙げなかったものの、念頭にあるのは服部氏だ。

 また、総務省幹部への接待問題で、官僚に批判的な目が注がれていることから「元官僚の擁立は県民の理解を得られない」と、国会議員の動きを牽制(けんせい)する発言もあった。

 県議団は県議会の他会派との調整にも乗り出し、服部氏出馬への地ならしを進めたい考えだ。

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 前回知事選で自民は、現職の小川氏を推す武田氏を中心とした二階派と、党推薦の新人を擁立した麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派が激しく対立した。

 その後の県連会長選でも、知事選の分裂が影を落とした。山本幸三元地方創生担当相を担ごうとする武田氏らと、現会長の原口剣生県議を擁立した県議団の間で溝が深まった。

 今回の知事選では麻生氏ら麻生派は静観する構えだが、武田氏側と県議団による主導権争いが激化しつつある。

 ただ、今秋までに行われる衆院選への影響を踏まえ、前回知事選のような分裂選挙は「何としても避けたい」のが国会議員と県議両者の本音でもある。県議団の松本国寛会長は「国会議員との協議も含めて県連で党本部と調整していく」と話す。

 奥田氏は、自民が分裂した場合の立候補について「まだ何とも言えない」と含みを持たせており、服部氏も現時点で出馬への態度を明らかにしていない。

 ベテラン県議は波乱含みの展開を予想する。「まだ序盤。これから二転三転があるだろう」(小沢慶太)

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