PR

福岡・小川洋知事 原発性肺腺がんで入院延長

PR

臨時記者会見で、小川洋知事の病状などを説明する福岡県の服部誠太郎副知事
臨時記者会見で、小川洋知事の病状などを説明する福岡県の服部誠太郎副知事

 病気療養のため入院している福岡県の小川洋知事について、職務代理者を務める服部誠太郎副知事は9日の臨時記者会見で、「原発性肺腺がん」と診断され、入院がさらに延長されることを明らかにした。11日までとしていた職務代理者の設置期間は3月31日まで延長する。トップ不在という異例の事態が2カ月以上も続くことになり、小川氏の公務復帰は不透明になった。(小沢慶太)

 服部氏によると、小川氏には肺に水がたまるなどの症状が出ている。小川氏は、服部氏を通じ「予定していた12日の公務復帰は断念せざるを得ない。しっかり治療を受け、一日も早く公務に復帰できるよう頑張っていく」とコメントした。退院時期は未定だという。

 服部氏は「知事不在の間も県政の停滞を招くことがないよう全力で取り組んでいく」と述べた。

 小川氏は、せきや息苦しさの症状があったことから1月20日に九州大学病院(福岡市東区)に入院。当初は「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患」(COPD)と診断された。1週間程度の入院の後に自宅で療養する予定だった。

 小川氏は昨年12月中旬にも肺炎の疑いで同病院に入院したが、症状が改善したとして1週間で退院し、公務に復帰していた。

 しかし復帰後も、記者会見で息苦しそうにして言葉に詰まる様子や、普段は徒歩で移動している県庁と県議会の間でさえ公用車を利用する姿などから、県議らから健康状態を不安視する声が漏れていた。県関係者によると、執務室で酸素吸入するほど体調は悪化していたという。

 小川氏は平成29年に肝臓の腫瘍摘出手術も受けているが、昨年12月に公務復帰した際には、報道陣に「3、4カ月に1回、定期的に検査をし、直近の検査でも何も問題ないという診断だった」と説明。服部氏も会見で「今回は『原発性』ということなので転移ではないのではないか」との見方を示した。

 現在、福岡県には新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されており、感染拡大を抑え、宣言を解除できるかどうかの重要な局面を迎えている。22日開会予定の県議会2月定例会では、一般会計が初めて2兆円を超える令和3年度予算案の審議も始まる。

 実際に知事不在による影響も出ている。県は4月1日に任期を迎える副知事ら特別職の人事案件について、職務代理者が行うことは不適当と判断し、2月定例会への議案提出を見送る。このため4月以降、副知事3人のうち1人が欠員となる見通しだ。

 服部氏は、7日に面会した際の小川氏について「非常に気力が充実して、しっかりと話をしていた」と説明した。復帰に強い意欲を示す小川氏だが、県議会関係者は「相当病状が悪いということだろう。療養に専念するためにも、自ら身を引く判断も必要ではないか」と話す。

この記事を共有する

おすすめ情報