PR

北九州市議会会派勢力争い活発化  自民市議団に新人 議長ポスト獲得へ躍起

PR

北九州市議会議事堂。市議選を受けて会派の勢力争いが激化している=北九州市小倉北区
北九州市議会議事堂。市議選を受けて会派の勢力争いが激化している=北九州市小倉北区

 1月末に行われた北九州市議選の結果を受け、2会派に分裂している自民党を中心に、市議会会派の勢力争いが活発化している。改選前から2議席を失い、第1会派の座が危うい「自民党市議団」には5日、トップ当選を果たした無所属新人が会派入りを表明。「大型ルーキー」の加入を勢いに、もう一方の自民系会派「自民の会」の切り崩しをもくろむ。(小沢慶太)

 「北九州のために覚悟をもって、批判やリスクを恐れずに活動していきたい」

 5日に開かれた自民党市議団の会合。今回の市議選で初当選した大石仁人氏が、同会派入りにあたって決意を述べると、出席議員から拍手が起こった。

 会派幹部は、勢力拡大に向けて大石氏の加入は「インパクトが大きい」と強調する。大石氏は無所属新人ながら、激戦の小倉北区でトップ当選した「有望株」。自民党籍を有していることから、自民の会も秋波を送っていたが、「大きな会派に所属しなければ、政策を実現できない」として、市議団入りを決めた。

 自民関係者は「このままでは自民の会は先が見えない。空中分解する可能性もある」と指摘する。

 自民系会派は平成31年3月の議長選で、路線対立により自民党市議団(改選前13人)と自民の会(同9人)に分裂。今回の選挙で自民は立候補した22人中6人が落選する大敗を喫し、市議団が2人、自民の会が4人、それぞれ減らした。

 自民関係者によると、自民の会は今月初め、市議団側に5人そろっての合流を打診したものの、双方に異論があり頓挫した。ただ、自民の会には「会派を抜けたい議員が複数人いる」(市議会関係者)。今後、個別に市議団に引き抜かれる可能性もある。

 議長は第1会派から選出するのが通例で、自民にとって議長ポストの獲得は最重要課題だ。

 市議団は大石氏の加入で12人となり、現時点で最多の公明党市議団(13人)にあと1人まで迫る。さらに別の無所属新人も会派入りはしないものの、活動に協力する意向を示しているという。

 立憲民主党などでつくる「ハートフル北九州」(改選前10人)は議長ポストを狙い、3議席を得た日本維新の会に触手を伸ばすが、連携は見通せない。立民は改選前の5人から7人となったが、離脱の動きもあり、会派としては現状で11人にとどまる見込みだ。

 自民市議団幹部は「11人から1人増えて12人になったことは大きい」と話す。会派の勢力図は2年後に予定される市長選にも影響を及ぼす。今月下旬に控える市議会開会に向けて第1会派をめぐる駆け引きは、さらに激化しそうだ。

この記事を共有する

おすすめ情報