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「蔵司」柵に囲まれていた 大宰府跡で確認

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蔵司地区で見つかった瓦群(九州歴史資料館提供)
蔵司地区で見つかった瓦群(九州歴史資料館提供)

 特別史跡大宰府跡の発掘調査を続けている九州歴史資料館(福岡県小郡市)は17日、大宰府政庁跡西側で確認された蔵司(くらのつかさ)跡で現地説明会を開く。昨年から今年にかけての調査で、蔵司を取り囲むように建てられた柵列や通路に敷かれた大量の瓦群が出土した。

 蔵司は収められた税を管理する役所で、これまでの調査でコの字形に建てられた礎石建物群を確認している。令和元年度からは蔵司地区(太宰府市観世音寺)の北側と南側の境界付近を調査した。

 その結果、北側では東西に2・4メートルの間隔で並んだ柱穴5基を確認。柵列が設けられていたと見られ、西側の端で南へ直角に向かっていたと想定された。このため蔵司は、柵列で囲まれていた可能性が出てきた。柵列は出土した瓦から8世紀代と見られる。柵列の柱穴は、一部壊した跡があり、柵列がなくなった後に、掘立柱建物が建てられたことも分かった。

 南側では9世紀前半の小型倉庫と見られる礎石建物1棟を確認。さらに周辺から見つかった大量の瓦群は細かく割れ、人為的に水平にまかれたように見えることから、通路を補強するための下部構造だったと見ている。

 こうしたことから同資料館は「蔵司地区が9世紀以降も入念に整備されていたことが明らかになった」としている。

 九州歴史資料館は、蔵司地区現地説明会(同市観世音寺3丁目)を17日午前10時と同11時から行う。問い合わせは同資料館(0942・75・9575)。

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