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【サンライト帳】神話の舞台の新愛称

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 JR宮崎駅(宮崎市)の出入り口に14日から神話にちなんだ愛称がついた。西口は「高千穂口(たかちほぐち)」、東口は「大和口(やまとぐち)」。日向と呼ばれる宮崎は神話の重要な舞台と位置づけられるからだ ▼市内から望む高千穂峰に降臨した天照大御神の孫、迩々芸命(ににぎのみこと)とその子、火遠理命(ほをりのみこと)=ヤマサチビコ、さらにその子の鵜葺草葺不合命(うかやふきあえずのみこと)は日向三代と呼ばれ、ウカヤフキアエズの子が後に大和へと海道東征した初代神武天皇だ。東口側に大和町の地名が残るのも愛称につながった。大阪本社の神話取材班にいたころ、ホヲリと妻の豊玉●(=田へんに比)売命(とよたまびめのみこと)が暮らしたとされる同市の青島神社を取材したことがある ▼青島では5~6月、ビロウ樹から落ちた実が葉に当たって雨音のように聞こえる現象を「豊玉の涙」と言う。海の綿津見神(わたつみのかみ)の娘であるヒメはワニ(鮫)の姿で出産したのを夫に見られ、羞恥のため海に帰ったと伝わる。乳飲み子を残して去ったヒメの悲話をしのぶものだ。愛称が神話の息づく地を見直すきっかけになればと期待したい。(九州総局 松岡達郎)

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