PR

宗像・沖ノ島多角的に 福岡の5館、初の連携 ガラス製小玉や須恵器展示

PR

九州歴史資料館で開催している「福岡の古代豪族」展の展示物
九州歴史資料館で開催している「福岡の古代豪族」展の展示物

 世界遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の調査研究を進めている福岡県の九州歴史資料館(小郡市)や宗像大社神宝館(宗像市)などの博物館・資料館が、同時に最新研究成果を展示する5館連携展覧会「ムナカタ-祈り・暮らし・交わり」を開催している。宗像・沖ノ島は平成29年7月に世界遺産に登録されたが、5館が連携して展覧会を開催するのは初めて。(永尾和夫)

 5館のうち、宗像大社神宝館は特別展「神々への美宝」を開催。沖ノ島から出土した国宝のガラス製小玉やカットグラス破片など13件を展示している。同館は、化学組成をもとにガラス類の起源を追究。地中海、中央アジア、東南アジア、中国に起源を持つガラスが混在していることを明らかにしている。11月23日まで開催。

 九州歴史資料館では企画展「福岡の古代豪族」が開かれている。日本書紀などの文献に登場する福岡県北部の宗像君(むなかたのきみ)、秦氏(はたうじ)、南部の筑紫君(つくしのきみ)、水沼君(みぬまのきみ)、的氏(いくはうじ)の5豪族にスポットを当て、装身具、馬具、装飾付き須恵器など62件の出土品を展示している。宗像地域では朝鮮半島系の土器が多いなど海外との交流が活発に行われていたと分析。一方で、福岡県内には83基もの装飾古墳があるのが特徴の一つと指摘している。

 筑後川中流域に装飾古墳が多いことから、この地域を拠点とした的氏と装飾古墳には深い関係があったとの見方を示し、写真パネルで紹介している。11月29日まで。

 他の3館の展覧会は以下の通り。

 九州国立博物館(太宰府市)文化交流展「宗像海人の刀」。宗像君が所有していた大刀や万能ナイフ「刀子(とうす)」を細かく分析。独自の鉄器加工技術の存在を通じて海人の実像を探る。12月23日まで。

 海の道むなかた館(宗像市)特別展「古代ムナカタ海人の世界」。土笛の分布など近年の発掘調査から、日本海文化圏の一員だった海人のルーツに迫る。11月29日まで。

 福津市歴史資料館企画展「新原・奴山古墳群調査研究の現在」。まだ未解明の部分が多い宗像君の古墳群の発掘状況を示し、今後の課題を明らかにしている。11月30日まで。

この記事を共有する

おすすめ情報