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北九州で感染拡大 市長「数日が正念場」 市立小中校、5日から分散登校

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記者会見する北九州市の北橋健治市長
記者会見する北九州市の北橋健治市長

 北九州市の北橋健治市長は3日の定例記者会見で、市内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることについて、「最悪の厳しい状況からは少しずつ脱却しつつあるように見える」との認識を示した。一方で「沈静化するかどうか、これからの数日間が正念場だ」と強調し、感染防止対策の徹底を呼びかけた。市教育委員会は、市立小中学校で相次いで児童、生徒の感染が確認されたことを受け、5日から18日まで分散登校を実施すると発表した。(小沢慶太)

 同市では、5月23日~6月2日に11日連続で感染が確認され、この期間の感染者は計119人に上る。5月29日に最多となる26人の感染が確認されたが、2日は6人と6日ぶりに1桁になった。

 市は、症状の有無にかかわらず、濃厚接触者全員にPCR検査を実施することで、さらなる感染拡大を防ぐ方針をとっている。市によると、2日時点で判明した濃厚接触者は約720人。そのうちクラスター(感染者集団)が発生した「北九州総合病院」「門司メディカルセンター」「特別養護老人ホームわかば」の3施設では計300人前後に上るが、3日までに検査を終えた。

 同じくクラスターが発生した「産業医科大学病院」「守恒小学校」についても、濃厚接触者の調査を急いでおり、北橋氏は「封じ込めを徹底的に行っている」と説明する。

 市立小中学校では2日までに、5校計12人の感染が確認された。児童、生徒に感染が広がったことについて、北橋氏は「おそらく国内で初めてではないか。衝撃を受けた」と話す。

 市は文部科学省と厚生労働省の専門家の意見も踏まえて対応を検討している。市教委によると、分散登校は、感染者が出ていない計186校が対象で、登校する人数を1学級20人以下に絞る。原則、学級を2分割し、小学校は1日おきに、中学校は午前と午後に分けて登校する。感染が判明した小中計5校は休校になった。小中学校は5月25日に再開し、現在は午前中だけ授業を行っている。

 北橋氏は、収束を判断する目安の一つとして「感染経路不明者がどこまで落ち着くかどうかだ」と指摘。福岡県によると、同市の感染者に占める経路不明者の割合は1日までの直近1週間で23・8%となっている。

 また、政府が緊急事態宣言を解除する際に示した「直近1週間の感染者が10万人当たり0・5人以下」という基準を、人口約94万人の同市に当てはめると、感染者は5人未満となる。2日までの直近1週間の1日平均は15人と、状況は依然として予断を許さない。

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