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福岡知事、日田彦山線復旧にBRT案提示 東峰村民から反発の声

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住民説明会でJR日田彦山線の復旧について参加者からの質問を受ける福岡県の小川洋知事(中央) =同県東峰村
住民説明会でJR日田彦山線の復旧について参加者からの質問を受ける福岡県の小川洋知事(中央) =同県東峰村

 平成29年7月の九州北部豪雨で被災し、福岡、大分両県にまたがる一部区間が不通になっているJR日田彦山線の復旧をめぐり、福岡県の小川洋知事は24日、沿線の福岡県東峰村で開いた住民説明会で、鉄道での復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)へ転換する案を示した。鉄道復旧を強く求めている村民からは反発する声が相次ぎ、議論は平行線をたどった。 

 日田彦山線は添田(福岡県添田町)-夜明(大分県日田市)の29・2キロが不通となっている。JR九州はそのうち彦山(添田町)と隣駅の筑前岩屋(東峰村)の間の7・9キロをBRT専用道とすることを提案。これに対し、小川氏が村民に示したのは、専用道を彦山-宝珠山(東峰村)の14・1キロに延ばす案で、福岡の自民党県議団による提案を参考にした。

 説明会は村の要望に応じて県が主催し、住民ら約120人が参加した。小川氏は、復旧が遅れていることと鉄道の断念を陳謝した上で、「BRTの延伸が一番良いと考えている。新しい交通システムを使って地域振興につなげていきたい」と理解を求めた。

 参加者からはBRTへの反対とともに「鉄道復旧に向けた努力が見えない」「不信感を募らせる一方だった」などと、知事の対応への不満が相次いだ。また、被災から7月で3年となる中、知事による説明会は今回が初めてだったことに対しても「今頃住民と対話とは遅すぎる」と批判も上がった。同村の渋谷博昭村長は説明会後、報道陣に対し「鉄道復旧が現実的なのか、村議会や村民の意見を聞きながら方針を決めたい」と述べた。(小沢慶太)

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