PR

新型コロナ 九州訪日客、4月37人 99・9%減 過去最低、観光・宿泊に打撃

PR

記者会見する九州運輸局の岩月理浩局長
記者会見する九州運輸局の岩月理浩局長

 九州運輸局が22日に公表した4月の九州への外国人入国者数は、クルーズ船を除いた速報値で前年同月比99・9%減の37人で、平成19年に毎月の統計を取り始めて以来、過去最低となった。減少率も過去最大だった3月の速報値(同96・7%減)から、さらに拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大により、九州各地の空港で国際線がほぼ運休。訪日外国人客(インバウンド)の激減で、観光・宿泊業は深刻な打撃を受けている。(小沢慶太)

 同局の岩月理浩局長は記者会見で「大変厳しい状況が続いているが、感染拡大防止のため国民が一致して努力した結果が37人だと受け止めている」と述べた。

 主な空港別では、福岡空港が30人、北九州空港が2人。他の5人は観光目的を除く港湾からの入国で、福岡以外の各県の空港は0人だった。

 同日公表したクルーズ船を含む2月の入国者数も、前年同月比74・3%減の10万192人と大幅に減った。クルーズ船客は0人だった。国・地域別では中国が同93・6%減の4807人、韓国が同81・8%減の4万3174人だった。一方でタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムの合計は同24・5%増の1万2303人だった。格安航空会社による新規路線の就航が主な要因。

 今年1~4月(3、4月は速報値)の累計は同72・6%減の40万818人となった。

 2月に九州を訪れた外国人の延べ宿泊者数は、同57・4%減の28万2160人泊。全国(44・6%減)と比べて減少率は大きい。

 九州最大の福岡空港の運営会社によると、国際線の運航便数は4月が同98%減、5月も同99%減となる見通しだ。クルーズ船も見込めず、ほとんどインバウンドがいない状態で、観光・宿泊業にとっては猛烈な逆風が続く。

 岩月氏は「元に戻るまでには相当な期間がかかるともいわれているが、いずれ状況が落ち着いてくることは間違いない。まずは国内需要を強力に喚起した後、インバウンドの回復に取り組んでいきたい」と話した。

この記事を共有する

おすすめ情報