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【サンライト帳】「同舟共済」

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 ポストに何か柔かい郵便物が入っていた。安倍晋三首相肝いりの「アベノマスク」かと思ったら、なんと中国の民間団体からの使い捨てマスクだった。新型コロナウイルス感染拡大で中国がパニックに陥った際、関西の民間交流団体が支援の医療物資を贈ったことへのお礼で、回り回って当方にも、おすそ分けが届いたのだ ▼「火元」から「火事見舞い」が届いたような複雑な思いがよぎった。したたかな「マスク外交」と見る向きもあろう。だが、ここは素直に頂くことにした。新型コロナとの闘いはまだその最中なのだ。火元の責任は鎮火後、厳しく追及されるはずだ ▼マスクには中国語で「同舟共済、守望相助」のメッセージだあった。「同じ船に乗って河を渡っている。互いに警戒し助け合おう」というほどの意味とか。しかし、収束という対岸が近づくにつれ、早くも船内はざわつき、船頭争いも始まってきた。無事着岸できればいいのだが、「船頭多くして船山に上る」のことわざもチラつく。(九州総局 永尾和夫)

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