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【サンライト帳】新しい命のために

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 日本誕生の国生み、神生みを行った夫婦神、イザナキノミコトとイザナミノミコトは黄泉比良坂(よもつひらさか)で言い争ったと、古事記は書く。黄泉の国で死後の醜い姿をみられた妻が、こんなひどい仕打ちをするなら1日千人を殺すと言うと、恐ろしくなって逃げ出した夫が、それなら1日に一千五百人が生まれる国にしてみせると反論。これが現世での人の生死の起源になったと伝わる ▼増加が続いた福岡県の人口がとうとう減少に転じた。九州では唯一、人口が増えていた福岡県は社会増は続いているが、それ以上に自然減が多かったという。日本全体も人口減が本格化し、いわば神話の時代から社会の前提が根底から覆ったといえる ▼九州総局の女性記者が3月、産休に入った。コロナ禍で不安な日々を送っているかもしれないが、もう一つの「国難」である少子化の解消につながる大仕事に挑む仲間にエールを送りたい。新しい命のためにも早期の収束をと思えば、窮屈な生活も我慢できるというものだ。(松岡達郎)

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