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【サンライト帳】「家飲みの肴は」

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 仕事柄、出張した九州各地の料理に舌鼓を打ち、地酒を嗜む機会が少なくないが、九州には左党が多い。ビールも、地域ブロックで大消費地の首都圏を除けば九州地区は唯一、大手4社のビール工場があり、しのぎを削る ▼コロナ禍で各社とも工場見学が休止中だが、工場で出来たてのビールを飲むのは雰囲気も相まって格別だ。クラフトビールでも全国の主要な地ビールメーカーの出荷量で増加率トップは九州地区なのだ ▼歴史も興味深い。例えば、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の手水舎そばにある聖獣「麒麟像」は、長崎の「グラバー邸」で有名な商人、トーマス・ブレーク・グラバーのお気に入りで、彼の提案でジャパン・ブルワリー・カンパニー(キリンビールの前身)のビールのラベルデザインを変え、現在のラベルの原型になったとされる。緊急事態宣言の下、外出もままならない生活が続くが、今はこんな蘊蓄(うんちく)を酒の肴に家飲みを楽しみたい。うまい酒が思い切り外で飲める日を待ちながら。(野口礼右)

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