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新型コロナ対策でホテル借り上げ219室 福岡県、週明け軽症患者ら移送

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福岡県が借り上げる「東横イン北九州空港」=北九州市小倉南区
福岡県が借り上げる「東横イン北九州空港」=北九州市小倉南区

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、福岡県は10日、軽症や症状のない感染者が滞在、療養する施設として「東横イン北九州空港」(北九州市小倉南区)を借り上げると発表した。219室を用意し、週明け13日から入院患者を移送する。また、感染者を受け入れる病床として、近く300床を確保できる見通しも明らかにした。(九州総局 小沢慶太)

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 県内で感染者が急増する中、症状が重い患者に感染症病床を優先して割り当てるための措置で、医療機関の負担軽減も図る。小川洋知事は10日、県民向けのメッセージで「医療崩壊を決して起こしてはいけない」と呼びかけた。

 県によると、入院の必要はないと医師が判断した感染者が対象で、高齢者や妊婦、基礎疾患がある人は除く。医師と看護師のそれぞれ1人、生活を支援する県職員の計6人が交代でホテルに常駐する。10日には職員らの研修や防護服の脱着訓練、ホテル内を清潔な区域と汚染区域に分けるゾーニングなどが実施された。

 借り上げは、ホテル側から協力の申し出があり、県と合意した。県は、借り上げや患者の療養にかかる費用は公費で負担する方針で、国に財源確保を求めている。

 県は感染者数が多い福岡市内など他にも複数の宿泊施設と受け入れの協議を進めている。ただ、人工島にある北九州空港に隣接する同ホテルのように受け入れ環境が整っている施設は少ない。県の担当者は不安解消のため「周辺の理解が大事になる」としている。

 これまで感染者は感染症法に基づき全員が入院対象だった。しかし、感染拡大で病床不足が深刻さを増しているため、厚生労働省は、軽症や、症状がない患者は自治体が用意する施設やホテル、自宅での療養を検討するよう都道府県に通知した。

 自宅療養については、県は家族らの感染リスクが高いとして、基本的には宿泊施設などに入ることを求める方針だ。病床については、感染症指定医療機関や他の協力医療機関で約250床を確保しているが、さらに約50床が上積みされる見通しとなった。

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