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新型コロナ 遅すぎた福岡知事会見、不安払拭に迅速さを

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 安倍晋三首相による7日の緊急事態宣言発令を受けて、福岡県の小川洋知事が記者会見を開いたのは同日午後10時半前だった。宣言が発効する8日午前0時まで1時間半余り。新型コロナウイルスによる未曽有の危機に直面し、不安を抱く県民にもっと早くメッセージを出してほしかった。

 「国による手続きの流れの中で関係機関と調整しながら手順を踏んでいたら、(記者会見は)こういう時間になった」

 記者会見で小川氏は、こう釈明した。確かに首相の記者会見の開始が午後7時と、国の動きは夜にまで及んだ。ただ、そうした事情は福岡県に限ったことではない。対象の7都府県で最も記者会見が始まるのが遅かったのが福岡だった。

 福岡県が対象に入るという情報は6日夕の時点ですでに伝わっていた。そもそも小川氏は同日午前、政府に対し福岡を含んだ形での早期の宣言発出を求めていた。最近の感染者数の急増も踏まえ、備える時間は少なからずあったはずだ。ある県議は「福岡も対象にと頼んでおきながら、何も準備していなかったのでは」といぶかる。

 宣言を受けた要請内容も他府県と比べて特に踏み込んだものではなく、ある自治体関係者は「なぜ発表までこんなに時間がかかったのか」と首をかしげる。

 宣言により県民生活は多大な影響を受ける。だからこそトップのタイムリーな情報発信が重要だ。福岡市の高島宗一郎市長は知事に先立ち記者会見し、市民にメッセージを出している。

 小川氏は3月28~29日の週末、外出自粛を28日(土曜日)夜に唐突に呼びかけたことがある。このとき要請を知らない県民が多く、繁華街には多くの人があふれた。後に「タイミングについて今回の経験を生かしたい」と語ったが、今回も生かされた様子はない。(九州総局 小沢慶太)

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