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【サンライト帳】「党を憎んで…」

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 「地方自治の現場で共産党は生き残るよ。一番誠実で、それに勉強しているんだから」。熊本県小国町で、地熱発電開発に歯止めをかける請願をめぐって、ここ数カ月、議会を継続取材していた際、取材対象の1人がこうつぶやいたのが印象に残った ▼その人は憲法改正を訴える保守的な信条の持ち主。「国政での共産党の主張はどうかと思う。それでも…」と続けたのが先の言葉だ。確かに地熱発電の開発業者が町に進出した後、トラブルを抱えた地元の温泉事業者から話を聞き、議会で指摘を重ねていたのは共産党の町議だった ▼もちろん、全国の自治体庁舎内で幹部職員らに、議員自らが党収入の大半を占める機関紙「しんぶん赤旗」の勧誘を繰り返すといった同党の振る舞いへの違和感は今も拭えない。それでも町政の課題で是々非々で論戦に挑む姿は地方自治の原点だと思う。読者諸賢は怪訝(けげん)な顔をされるかもしれないが「党を憎んで人を憎まず…」。議員としての真摯(しんし)な姿にはエールを送りたい。(九州総局 中村雅和)

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