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入社式 情熱は計れない 感染防止策や中止も 九州・山口

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会場で検温を受ける西日本シティ銀行の新入行員=福岡市
会場で検温を受ける西日本シティ銀行の新入行員=福岡市

 新年度が始まった1日、九州・山口の多くの企業で若者たちが新たに仲間入りした。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、入社式を中止、延期する企業や、時間短縮や会場分散など例年と開催方法を変更した企業が目立った。各企業のトップは、新入社員に対しコロナ禍への危機感を共有するともに、逆境をはね返すエネルギーとなることを呼びかけた。(九州総局 小沢慶太、中村雅和)

 西部ガスは、福岡市博多区で入社式を行った。会場に入る前には役員も含めて出席者の検温を徹底。会場ホールの扉を開放し、密室状態とならないように配慮した。式典では、例年行っている新入社員の個別紹介を省略するなど、感染拡大防止策を徹底した。

 西日本シティ銀行は同市中央区の研修施設で入行式を開いた。新入行員は手指の消毒や検温などを済ませて会場入りし、一定程度の間隔を空けて着席。出席する役員も減らした。今後は例年1カ月間行う研修は3週間に短縮し、研修施設の泊まり込みも取りやめる。

 西日本鉄道も新入社員の集中を防ぐため、会場を福岡市内と、国際物流部門の採用者が出席する東京都内に分散。東京会場にはテレビ映像を配信した。

 スターフライヤー(北九州市)は、北九州空港にある航空機の格納庫内で入社式を開いた。新入社員はマスクを着用し、それぞれ約2メートルの距離を取って並んだ。例年1時間ほどの式は約20分に短縮。格納庫の扉を開けて換気に配慮した。

 九州電力は入社式を取りやめ、新入社員は研修所で池辺和弘社長のビデオメッセージを視聴した。九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行(熊本市)と鹿児島銀行(鹿児島市)はそれぞれ式典を中止した。

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 主要企業の入社式などでトップが語った訓示は次の通り。

 ■歴史的な一歩の日

 九州電力の池辺和弘社長 皆さんが社会人としてのはじめの一歩を踏み出す日であるとともに、九電グループにとっても分社化という歴史的な一歩を踏み出す日だ。積極果敢なチャレンジ、スピード感をもってニーズに応える、つながりを大切にしイノベーションを生み出すこと-の3点をお願いしたい。

 ■10年後の姿イメージ

 九電工の西村松次社長 (われわれの仕事は)工場や大規模な設備を持たない、社員が主体だ。一にも二にも、人・人・人だ。皆さんが活躍するフィールドは豊富にある。学歴や職歴は関係ない。実力次第だ。10年後の自らの姿をイメージし、1年1年一歩ずつ確実に、夢に向かって進んでほしい。

 ■「即応力」持つ社員に

 西部ガスの道永幸典社長 今までと同じことを続けていては、競争に勝てない。多様なニーズに応えるべく努力し続けなければならない。逆境こそ、さまざまなことにチャレンジできるチャンスでもある。しかし、チャンスは貯蓄できない。失敗を恐れず、「即応力」を持った社員になってほしい。

 ■目の前の仕事に全力

 JR九州の青柳俊彦社長 これからは、これまで以上に目まぐるしく変化する社会や経験したことのない出来事が、私たちを待ち受けている。世の中に新しい価値やサービスを作り出すことに挑戦しなければならない。高い目標を持ち、自分自身を磨きながら、目の前の仕事に全力を尽くす人材になってもらいたい。

 ■会社を背負って立て

 西日本シティ銀行の谷川浩道頭取 新型コロナウイルスの影響は、経済に深刻な打撃を与えるだろう。強い危機感を持ってお客さまを支えていかなければならない。それが(地銀である)私たちの大切な使命だ。これから当行の将来を背負って立つという気概を持ってほしい。

 ■未来創る気概もって

 西日本鉄道の倉富純男社長 コロナショックは、創業以来最大の危機と言ってもいい非常事態だ。この苦難をグループ総力で乗り切る。皆さんには「地域の未来、西鉄グループの未来は、自分が創っていくぞ」という気概と情熱をもって、挑戦する人材になってもらいたい。

 ■健康に気を付け生活

 福岡銀行の柴戸隆成頭取 新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大し、地元九州でも経済、個人の生活に影響が広がっている。業務継続に向け、さまざまな対策を講じている。皆さんも健康に気を付けて生活してほしい。明日から始まる研修では、積極的に学ぶ姿勢をとり続け、能力向上につなげてほしい。

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