PR

現金受領の佐賀・玄海町長、目立った脇の甘さ 原発立地自治体に悪印象

PR

大勢の報道陣が集まった佐賀県玄海町役場
大勢の報道陣が集まった佐賀県玄海町役場

 九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が、福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側から「当選祝」名目で現金100万円を受け取った問題で、脇山氏は23日午後に記者会見。事実関係を認め「皆さんに多大な迷惑をおかけした」と謝罪した。

 会見で、脇山氏は現金について昨年12月に返金したと説明した。町政運営のアドバイスを受けていた東京のエネルギー関連のコンサルティング業を営む知人男性=故人=が塩浜工業に現金を返しに行ったという。確実に返金されたかについては「証拠はない。知人を信じるしかない」と言葉を濁した。

 塩浜工業は、産経新聞の取材に「100万円は昨年末に東京支社で受領し、現在は本社で保管している」(担当者)と説明した。脇山氏は「お金を(自宅玄関に)置いて帰るような人たちだから電話するのも嫌だった」と述べたが、自治体トップとして脇が甘いと言わざるを得ない。

 岸本英雄前町長は「(わたしの)3期12年の在任中には(いずれの業者も)相手にはしなかったが、働きかけはかなりあった」と明かした。新規制基準に基づく安全対策で巨額の投資が見込まれる原発や関連施設には、受注を目指して多くの業者が集まる。

 岸本氏は「脇山氏には(業者からの)接触などがあるだろうから、気をつけた方がいいとは伝えていた。実直な人物だから不正などはまず考えられない」と語った。それでも現金を受け取った時点で法曹関係者らに相談しないなど、後手に回った対応が、原発立地自治体や関係者のイメージを大きく傷つけたことは否めない。

(九州総局 中村雅和)

この記事を共有する

おすすめ情報