PR

ギター楽しみリハビリ 佐賀大・西ノ平さん、補助装置を開発 まひの手で演奏OK

PR

開発を手掛けた補助装置を付け、ギターを演奏する西ノ平志子さん
開発を手掛けた補助装置を付け、ギターを演奏する西ノ平志子さん

 脳性まひ患者など手に力が入らない人でもアコースティックギターを演奏できるよう、佐賀大で音楽療法の効能を研究する西ノ平志子(ゆきこ)さん(43)らが、弦を押さえやすくする補助装置を開発した。ネックに取り付け、軽く指先で押すだけで力がかかる仕組み。リハビリ効果も期待して、実用化に向け研究を続けている。

 西ノ平さんは堺市出身。三重大大学院でロボット工学を研究後、心身ケアのための音楽療法に興味を持ち、勉強を始めた。三重県の障害者施設で音楽療法士として勤務していた約5年前、利用者からギターを弾きたいと言われ、三重大工学部の教授らの協力を得て開発を進めてきた。

 初めて弾く人でも音を出せる装置を想定した。音が応えれば、楽器も練習も好きになると思ったからだ。手にまひがある人からパソコンを使っていると聞き、マウスをクリックするような動きを取り入れることにした。

 ネックを挟み込み、プラスチック部分に手を置いて使う装置を約3年前に完成させ、車いすの人たちに検証してもらった。当初は音を出すので精いっぱいだったが、次第にリズムに合わせて演奏できるようになった。

 現在は、音楽療法や人工知能(AI)の研究者らがいる佐賀大大学院に在籍し、リハビリ効果を検証している。今年9月に神戸市で開かれた音楽祭では障害者が演奏を披露すると、他の障害者らから「やってみたい」との声が相次いだ。

 西ノ平さんは「趣味のように楽しく始めてもらえたら。操作マニュアルの整備もしたい」と話している。

この記事を共有する

おすすめ情報