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祖先の気概顧みて平和守れ 上島嘉郎氏が栃木「正論」友の会で講演

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 栃木から日本のあるべき姿を考える「栃木『正論』友の会」の第14回講演会が24日、県護国会館(宇都宮市陽西町)で開かれた。元月刊「正論」編集長の上島(かみじま)嘉郎氏が「明治から令和へ~日本人の志と苦闘を想う」と題して講演。祖先の名誉を守ることは、すなわち未来の日本人の可能性を守ることだと訴えた。(山沢義徳)

 講演冒頭で上島氏は、令和日本の平和を守るためには、明治まで遡(さかのぼ)って祖先の気概を顧みるべきだと呼びかけた。

 その上で、日清・日露戦争について「欧米による世界分割や有色人種差別が存在した時代に、国の独立を保つ上で避けられない戦いだった」と説明。しかし、そうした認識が多くの国民から失われたのは「占領統治下の検閲によって、戦前と戦後の『連続性』が断ち切られたため」だと分析し、その例として「大東亜戦争」と「太平洋戦争」の呼称を挙げた。

 また、戦後日本外交の反省点について「他国との親善・友好を重んじるあまり、国益や名誉を守るための摩擦を避けてきた」と指摘。国民も「中国や北朝鮮の脅威に不感症になっていないか」と危機感を示した。

 一方、戦後も「気概」を保った日本人として、昭和天皇がその死去を悼み、御製を詠んだ出光興産創業者の出光佐三(さぞう)氏を挙げた。出光氏が敗戦2日後に従業員へ日本再建を呼びかけたことを紹介し「令和を生きるわれわれには、平和を自ら守る覚悟が必要だ」と結んだ。

 参加者からは、韓国や中国との世論戦などについて質問が上がった。上島氏は日本の対外発信力の弱さを指摘した上で、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)をめぐる経緯を挙げ「譲歩しない方が相手のためになることもある。かつてのように事実に反することで謝罪してはならない」と述べた。

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