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お堅い博物館キャラクターでPR 九博は「はらのむし」グッズ販売でも「貢献」

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 博物館や美術館がPR用に設けたキャラクターが活躍している。親しみやすい姿や面白さに引かれて、初めて足を運ぶ人も多い。まだ見ぬ子供や大人を誘い、文化や芸術の世界に導く水先案内人として貢献している。

 ■らしくない

 「博物館らしくなくて新鮮」「行ってみたい」

 九州国立博物館(福岡県太宰府市)がホームページで公開する体操やショートアニメの動画が、芸術に関心のない人の間でも注目を集めている。

 動画に登場するのは「はらのむし」というキャラクターだ。脾臓にいるとされた悪い虫「ひぞうのむし」など、ゆるキャラのような外見が笑いを誘う。

 元になっているのは、収蔵品の「針聞書」にある絵だ。織田信長が活躍した時代に書かれた医学書で、病気の原因と考えられた想像上の虫の姿を描いた。当時の東洋医学を知る貴重な資料だ。

 平成17年の開館時、収蔵品の特徴を分かりやすくアピールする目玉として登場した。「親しみやすいキャラは子供に人気で、教育普及に役立っています」(担当者)

 針聞書の展示コーナーは人気を集め、はるばる北海道から来た人も。大人のファンも多く、コミカルな姿をしたフィギュアなどのグッズ販売も運営に貢献している。

 ■トーハクくん

 おなじみの国宝をはじめ、貴重な文化財を誇る東京国立博物館(東京)でも、お墨付きの公式キャラが活躍する。所蔵品の「埴輪 踊る人々」をモチーフにした「トーハクくん」と、本館前にある木をモデルにした「ユリノキちゃん」だ。

 24年の140周年を機に、公式キャラになった。「愛らしい姿を通して博物館の魅力や奥深さを伝える存在になってほしい」(担当者)との期待にたがわぬ働きぶりだ。

 定期的に館内に出没しては国内外の来館者を喜ばせ、登場した日はグッズの売り上げが伸びる。商品は人気のマスキングテープなど10種類あり、さらに増やす予定だ。

 広報大使として積極的に各地にも出張する。古墳のイベントでは子供に囲まれるなど、着実にファンを増やしている。

 ■虎子石アイコン

 浮世絵の名作を多数所蔵する太田記念美術館(東京)は、手足は虎なのに胴体は石という「虎子石」を、公式ツイッターのアイコンにしている。

 所蔵品から風変わりな姿を見つけた学芸員が気に入ってアピール。紹介した投稿が多数のリツイート(転載)を誘い、一躍人気者になり、今や美術館の顔になっている。

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