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即位礼正殿の儀 九州・山口でも祝賀ムード 当日祭で繁栄と平和祈る 記帳所には途切れぬ行列

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大勢の参拝者が列を作る坂本八幡宮
大勢の参拝者が列を作る坂本八幡宮

 天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」が執り行われた22日、九州・山口も祝賀ムードに包まれた。元号「令和」ゆかりの地、福岡県太宰府市ではさまざまな催しがあり、大勢の観光客が訪れた。また、皇室と関わりの深い神社では、繁栄と平和を祈る「当日祭」が営まれた。

 令和の典拠となった万葉集の一節「梅花の宴」が開かれた場所とされる福岡県太宰府市の坂本八幡宮は、この日も参拝客や、御朱印を求める人らでにぎわった。

 福岡県糸島市から訪れた会社員、田上義秀さん(43)は「儀式が行われる特別な日なので、地元ではなく令和ゆかりの神社にお参りしたかった」と語った。朱印状を受け取った福岡市東区の主婦、吉岡梨子さん(62)は「歴史的な日は、太宰府で過ごしたかった」と笑顔を見せた。

 坂本八幡宮の最寄り駅、西日本鉄道天神大牟田線の「都府楼前駅」は儀式を記念して、副駅名「令和の里」を定めた。新たな駅名の看板は万葉集をモチーフに、梅の花や牛車の車輪などを描いた。

 この日午前に駅前広場で催された除幕式で、太宰府市の楠田大蔵市長は「喜ばしく、ありがたい。令和ゆかりの地として、親しみや高揚感を多くの観光客や住民と味わいたい」と述べた。除幕式の後には、地元の名物「梅ケ枝餅」が参加者や居合わせた駅の利用者らにふるまわれた。

 今年4月の新元号発表後、太宰府市には多くの観光客が訪れる。西鉄によると、都府楼前駅の1日あたりの乗降客数は、平成30年度に比べ10%多い8千人に、太宰府駅も同比で20~30%程度増加しているという。

 同社の庄崎秀昭鉄道事業本部長は「観光列車『旅人』ともリンクさせ、令和ゆかりの太宰府の活性化の一助になりたい」と述べた。

 この日は、各地の市役所や町役場、神社などに記帳所が設けられた。

 福岡市が市役所1階ロビー(同市中央区)に設置した記帳所には、午前中から多くの市民らが訪れ、儀式が終わっても途切れることはなかった。

 同市東区の会社員、宗岡竜夫さん(38)は「テレビ中継で見た天皇陛下のお姿とお言葉に改めて感銘を受けた。災害をはじめ暗いニュースも多い中、希望の象徴として、われわれ国民に明るさをもたらしていただいたと思う」と語った。

 山口県下関市の赤間神宮でも、本殿脇に記帳所を設置。北九州市八幡東区のパート従業員、西堂きょうこさん(63)は「皇室ゆかりの神社なので、参拝と記帳を目的に来ました。新しい時代も平和な世の中を祈ります」と述べた。

 記帳所は11月14日まで開設し、集まった署名は宮内庁を通じて天皇陛下に届けるという。

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