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「昆虫食」が人類を救う!? 福岡で26日イベント 食糧問題考える機会に

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素揚げのコオロギをトッピングしたアイスクリーム。アイスの甘みとコオロギの塩味のバランスが絶妙だった
素揚げのコオロギをトッピングしたアイスクリーム。アイスの甘みとコオロギの塩味のバランスが絶妙だった

 「昆虫食」をPRするイベントが26日、福岡市博多区のベイサイドライブホールで開かれる。タイ産のコオロギやガの幼虫などを、つくだ煮や素揚げなどで提供する。主催者は「昆虫食は、食糧問題を考えるきっかけにもなる。ぜひ実際に食べてみてほしい」と呼びかけた。 (九州総局 中村雅和)

 世界では、アフリカや東南アジア、南北アメリカなどの計約20億人が、昆虫を常食として口にしているという。日本では長野県の一部地域などで、食文化として根付く。

 現在、昆虫食が注目されるのは、人口増による将来の食糧難を見据えてだ。

 国連食糧農業機関(FAO)は2013年、食用や家畜の飼料として、昆虫の活用を推奨する報告書を公表した。

 FAOは、2030年代に世界の人口が90億人を超え、経済成長も相まって動物性タンパク質の需要が高まるとした。

 一方、世界中の家畜が放出する温室効果ガスは、人類の経済活動で生じる中でも、大きな割合を占めるとされる。

 FAOの報告書は「家畜生産は、環境汚染や森林衰退につながる恐れがある。昆虫は成長させるための効率が良く、畜産ほど広い土地は不要だ。さらに、廃棄物を餌に飼育も可能で、栄養価も高い」と、昆虫食の利点を強調した。

 昆虫食が普及するには、安全な食材として、大量養殖の手法確立が欠かせない。さらに「虫を食べる」ことへの嫌悪感が、大きな障壁となる。

 こうした点についてFAOの報告書は「衛生的な環境で扱われる限り、病気や寄生虫が人間に伝染された事例は知られていない。伝染病リスクは家畜に比べ、低いと考えられるが、調査は必要だ」「生魚文化のなかった西洋諸国で、すしが大ブームになったように、歴史的に見れば食文化は変化しやすい」とした。

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 イベント「チキチキふくおか昆虫食まつり」は、長崎県佐世保市を拠点に、イベントの企画・運営を手がける諸岡龍明氏(53)が呼びかけた。

 26日正午から午後4時まで。福岡を拠点に活躍するアイドルグループ、LinQ(リンク)も参加し、昆虫食を体験する。入場料は大人1千円、中高生800円など。当日、コスプレで参加すると、入場料を500円に割引く。問い合わせは実行委員会(0956・59・7876)。

 福岡市役所で今月18日にあった記者会見でも、昆虫食が振る舞われた。記者は素揚げを食べた。塩味の効いたエビなど甲殻類の揚げ物と変わらず、おいしいと感じた。諸岡氏も「私も最初は抵抗があったが、今ではコオロギをよく食べますよ」と笑顔で語った。

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