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ベートーベンの名曲披露 九響が2年度プログラム 円熟期から完成期へ

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就任8年目を迎える小泉和裕音楽監督(C)勝村祐紀(勝村写真事務所)
就任8年目を迎える小泉和裕音楽監督(C)勝村祐紀(勝村写真事務所)

 九州唯一のプロオーケストラ「九州交響楽団」は、令和2年度の公演プログラムを発表した。ベートーベン生誕250年を記念し、数々の名作を取り上げる。世界の名匠とも共演し、芸術性と親近感を追求する。音楽監督就任8年目を迎える小泉和裕氏は記者会見で「九響は円熟期に入り、完成期に向かう時期だ」と語った。 

(九州総局 高瀬真由子)

 ベートーベンの作品では、知名度の高い交響曲5番「運命」や6番「田園」に加え、晩年の傑作で、高い表現力が求められる「ミサ・ソレムニス」を披露する。

 自主公演企画は定期演奏会のほか、天神でクラシック(4公演)、名曲・午後のオーケストラ(4公演)を柱に実施する。

 定演は9回を予定している。ソリストに注目のバイオリニスト、成田達輝氏や、ピアニストの小菅優氏らを招く。指揮者として世界的に知られるフィンランドのオッコ・カム氏、オランダ出身のユベール・スダーン氏との共演も予定している。

 プログラムでは戦後75年も意識した。旧ソ連の作曲家、ショスタコービッチがレニングラード(現サンクトペテルブルク)包囲戦のさなかに書いた交響曲第7番「レニングラード」を取り上げる。

 九響初の企画として、指揮者を置かず、演奏者と来場者との距離が近い「室内オーケストラの愉(たの)しみ」と題したイベントも開く。

 北九州市での定演は2回実施するほか、年末恒例の「第九」公演、ニューイヤーコンサートもある。

 小泉氏は「ベートーベンイヤーとして、一番良いプログラムができた。就任当初に比べ、指揮者とオケの音楽のやり取りがスムーズになり、音も雰囲気も変わってきた。上昇傾向にある」と語った。

                   ◇

 ≪九響の演奏日程≫

■定期演奏会■(アクロス福岡シンフォニーホール)

4月24日 指揮=小泉和裕 ソプラノ=並河寿美 アルト=清水華澄 テノール=吉田浩之 バス=山下浩司 合唱=九響合唱団 曲目=ベートーベン 「ミサ・ソレムニス」

5月22日 指揮=オッコ・カム バイオリン=成田達輝 曲目=サッリネン「壁の音楽」、シベリウス「バイオリン協奏曲」「交響曲第1番」

6月19日 指揮=ユベール・スダーン 曲目=シューベルト「交響曲第7番『未完成』」「交響曲第8番『グレート』」

7月17日 指揮=鈴木優人 ピアノ=小菅優 曲目=武満徹「弦楽のためのレクイエム」、矢代秋雄「ピアノ協奏曲」、小出稚子「委嘱作品」、伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」

9月19日 指揮=小泉和裕 ソプラノ=安井陽子 アルト=福原寿美枝 合唱=九響合唱団ほか 曲目=マーラー「交響曲第2番『復活』」

10月23日 指揮=カーチュン・ウォン オーボエ=フィルップ・トーンドゥル 曲目=カリンニコフ「序曲『ブィリーナ』」、R・シュトラウス「オーボエ協奏曲」、バルトーク「管弦楽のための協奏曲」

11月13日 指揮=沼尻竜典 ピアノ=アンドレイ・ガヴリーロフ 曲目=モーツアルト「ピアノ協奏曲第20番」、ショスタコービッチ「交響曲第7番『レニングラード』」

12月4日 指揮=小泉和裕 曲目=モーツアルト「歌劇『魔笛』序曲」、ヒンデミット「交響曲『画家マティス』」、シューマン「交響曲第2番」

令和3年

2月26日 指揮=小泉和裕 バイオリン=クララ=ジュミ・カン 曲目=ワーグナー「歌劇『リエンツィ』序曲」、グラズノフ「バイオリン協奏曲」、チャイコフスキー「交響曲第6番『悲愴』」

■天神でクラシック■(FFGホール)

5月9日 バイオリン&お話=安永徹 チェロ=山本直輝 オーボエ=佐藤太一 ファゴット=埜口浩之 曲目=ドボルザーク「弦楽セレナード」、シューベルト「交響曲第5番」、ハイドン「協奏交響曲」

7月23日 指揮&お話=原田慶太楼 ギター=荘村清志 進行=徳永玲子 曲目=ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第9番」、coba「ギター協奏曲(新作)」、コープランド「組曲『アパラチアの春』」、マルケス「ダンソン第2番」

11月6日 指揮&お話=鈴木秀美 曲目=C・P・E・バッハ「シンフォニア」、ハイドン「交響曲第82番『熊』」、ベートーベン「交響曲第1番」

令和3年

1月27日 指揮&バイオリン=ローレンツ・ナストゥリカ=ヘルシュコヴィチ ビオラ=細川泉 進行=奥田佳道 曲目=モーツアルト「ディヴェルティメント ヘ長調」「バイオリンとビオラのための協奏交響曲」「交響曲第40番」

■名曲・午後のオーケストラ■

 (アクロス福岡シンフォニーホール)

4月11日 指揮=梅田俊明 バイオリン=漆原朝子 曲目=ベートーベン「バイオリン協奏曲」、シューマン「交響曲第1番『春』」

6月6日 指揮=小泉和裕 曲目=ベートーベン「交響曲第6番『田園』」「交響曲第5番『運命』」

9月5日 指揮=下野竜也 ピアノ=北村朋幹 曲目=ベートーベン「ピアノ協奏曲第5番『皇帝』」、スッペ「『ウィーンの朝・昼・晩』序曲」「『怪盗団』序曲」「『美しきガラテア』序曲」「『スペードの女王』序曲」

令和3年

2月14日 指揮=サッシャ・ゲッツェル 曲目=ベートーベン「交響曲第8番」、J・シュトラウスII「『こうもり』序曲」、コルンゴルト「シュトラウシアーナ」、R・シュトラウス「『ばらの騎士』組曲」(敬称略)

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