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記録的大雨から1カ月 佐賀被害5700棟超 続く避難、山積み災害ごみ…復旧は途上

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佐賀県大町町の仮置き場に積まれた災害ごみ
佐賀県大町町の仮置き場に積まれた災害ごみ

 九州北部を襲った記録的大雨から28日で1カ月。佐賀県では建物被害が5700棟以上になり、復旧作業が続く。被害が目立った武雄市と大町町では計56人が避難生活を強いられ、災害ごみが残ったままの仮置き場もあり、復旧は途上だ。

 8月28日、九州北部に大雨特別警報が発表され、3時間降水量が佐賀、福岡両県の計3地点で151・5ミリ~245・0ミリと観測史上最大を記録。車が流されるなどして計4人が亡くなった。

 佐賀県では一時計3千人近くが避難し、今月27日も武雄市で30人、大町町で26人が保健施設や公民館などに開設された避難所で暮らす。行政が民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」の募集は24日に始まったばかりで「避難所解消のめどは立っていない」(県担当者)。武雄市の避難所に身を寄せる80代女性は「足腰が弱く暮らしやすい部屋を望むが、見つからない」と嘆く。

 浸水などの建物被害は27日時点で佐賀市2598棟、武雄市1546棟、大町町283棟など。一時は5市町でボランティアセンターが開設され、延べ1万人以上が訪れた。武雄市と大町町では今も清掃や畳の入れ替えなどの作業でボランティアを受け入れている。

 県によると、災害ごみは武雄市や大町町、多久市の3市町で少なくとも計2万1千トン発生し、武雄市では年間のごみ総量より4千トン超上回る約1万8千トンに上った。武雄市の仮置き場5カ所のうち3カ所で分別が進まず一時満杯になった。

 武雄市では福岡、北九州、長崎県佐世保の3市が受け入れに協力するが、1日計50トン程度にとどまる。武雄市は破砕機を近く本格稼働させ、受け入れ先を拡大し、本年度中の処理完了を目指す。

 鉄工所から油が流出した大町町では除去作業がほぼ終了した。水稲の被害面積は約26ヘクタールで、付着した稲の廃棄が進む。佐賀県は油を分解する石灰をまくなど対策を取る。

 山口祥義知事は27日、報道陣に「(復旧について)被災者の皆さんが満足に思っているか不安だ。災害対応に全力で取り組みたい」と語った。

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