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いろは坂、来月1日完全一方通行化 「第2」渋滞解消へ 誘客促進も期待

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 日光市の東照宮方面と中禅寺湖・華厳の滝方面を結ぶ国道120号「いろは坂」が、10月1日に完全一方通行となる。現在、「第2いろは坂」は明智平ロープウェイ駐車場までは上り専用で、明智平から先が対面通行方式で下ることも可能だが、2車線とも上り専用に変わる。国内でも有数の観光地で週末や紅葉シーズンなどに起きる激しい渋滞の解消が狙い。県が昨秋行った社会実験の効果を踏まえ、実施を決めた。

 国道120号はふもとの同市馬返(うまかえし)で2本のいろは坂に分かれ、中禅寺湖畔の二荒橋前交差点で合流する。第1いろは坂は全長6・5キロで下り専用。第2いろは坂は9・5キロで、明智平までが上り専用となっている。

 第2いろは坂で渋滞が起きるのは、2車線の上り道路が明智平を境に1車線の対面通行に切り替わるのが主な原因だ。県の調査では、通行量の多い週末には、馬返から明智平までの通過時間が2時間20分かかっていた。

 また上った先の二荒橋前交差点でも、華厳の滝へ向かう右折車が駐車場待ちで交差点手前の道を詰まらせる影響で、左折車の通過に20分かかっていた。

 昨年10~11月に行った社会実験では、対面通行区間の一方通行化に加え、二荒橋前交差点の手前に右折と左折の専用車線を設けた。その結果、馬返から明智平までは1時間50分短縮し、交差点の左折にも5分しかかからなくなった。

二荒橋前交差点の渋滞。華厳の滝へ向かう右折車が数珠つなぎになっている(県提供)
二荒橋前交差点の渋滞。華厳の滝へ向かう右折車が数珠つなぎになっている(県提供)
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 渋滞解消の効果が実証されたことで県は、地元自治会、明智平ロープウェイを運行する東武鉄道グループの日光交通などと協議を行い、通年で完全一方通行とすることを決めた。

 道路標識や区画線などの工事費は約2000万円。明智平に下ることができなくなるため、県は10月を前に、バス会社や旅行会社の業界団体を通じ周知を図っている。

 長年の課題だったいろは坂の完全一方通行化には、異論もあった。県県土整備部の担当者は「昨年行ったデスティネーションキャンペーンも追い風となり、機運が高まった」と話す。交通が便利になることで、増え続ける訪日観光客の評判が一層高まることも期待される。(山沢義徳)

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