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8月の佐賀大雨で酒蔵7軒が被災 他県同業者が復旧応援 来月1日予定通りイベント

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「東鶴酒造」の野中保斉社長
「東鶴酒造」の野中保斉社長

 8月末に九州北部を襲った記録的な大雨では、佐賀県内の酒蔵7軒が浸水被害に遭った。「日本酒の日」の10月1日に県酒造組合が主催し、被災した酒蔵の一部も参加する「乾杯イベント」の開催が危ぶまれたが、懸命の復旧作業で予定通り行われることになった。

 同県多久市の「東鶴酒造」では8月28日、蔵の中が高さ約40センチまで浸水し、機械が水に漬かって壊れたほか、商品の日本酒も一部廃棄することになった。野中保斉社長(39)は「初めてのことでどうしたらいいか分からず、当時はイベントのことまで頭が回らなかった」と振り返る。

 しかし、会員制交流サイト(SNS)を通じて被害状況を発信すると、福岡や大分など県外も含めた同業者が連日泥出しの作業に駆け付けてくれた。5日間ほどで清掃を終え、今月6日から滞っていた出荷を再開した。

 県酒造組合が開催するイベントは約450の飲食店で同じ時刻に一斉に乾杯し、佐賀の日本酒を楽しむ「1万人乾杯プロジェクト」。東鶴酒造以外の酒蔵も復旧が進み、イベントの日本酒が確保できる見込みになった。

 昨年の参加者は目標数に満たない約7千人だった。今年は乾杯用に酒蔵18軒の純米酒をブレンドしており、県酒造組合の古賀醸治会長(71)は「復興をアピールする機会。こういう時だからこそ、広く参加してほしい」と呼び掛ける。

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