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駅前など高級ホテル続々 再開発が建設後押し 福岡

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 近鉄グループが博多都ホテルを建て替えたのは、施設老朽化に加え、ビジネス利用中心から高級路線への転換によって、収益力の向上を目指したからといえる。

 高級路線で期待するのは、海外からの訪日旅行(インバウンド)客の増加だ。

 「来年3月までの予約では、インバウンド客が55%を占める。旧ホテル時代より20ポイントほど高い」。近鉄不動産の柏雅之・事業開発推進部部長は、ほっとした表情で語った。

 香港や欧米、シンガポールからの予約や問い合わせが目立つという。これらの国や地域からの訪日客は富裕層が多く、滞在日数も長い傾向がある。

 予約状況をみる限り、近鉄の戦略は、順調なスタートを切りそうだ。

 福岡市内ではここ数年、高級ホテルの開業や誘致が進む。令和4年度には、天神地区に外資系の最高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」が開業する。

 福岡市の高島宗一郎市長は「福岡市のステージを上げ、成長を続けるには、富裕層を取り込むハイグレードホテルが不可欠だ」と、たびたび強調する。

 ただ、福岡市が国内外の高級ホテル事業者にとって、飛び抜けた有力地になったとまではいえない。

 九州経済連合会観光・サービス産業部の担当者は「ホテルの収益性で考えれば、やはり首都圏の方が魅力的だろう。福岡市は、再開発プロジェクトなどでまとまった土地が出てくるので、ホテル事業者の進出につながっている」と指摘した。

 再開発という追い風が吹く今のうちに、福岡を訪れる富裕層を増やす取り組みが必要となる。(九州総局 中村雅和)

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