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西部ガス、露企業とLNG販売 2023年から、基本合意

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 西部ガスは5日、ロシアのガス生産・販売大手、ノバテクと、ひびきLNG基地(北九州市若松区)を活用した液化天然ガス(LNG)の国際取引事業について基本合意した。2020年3月までに両社が出資してLNGの販売会社を設立し、2023年にも取引を始める。

 同日午前、西部ガスの道永幸典社長と、ノバテクのレオニード・ミヘルソン会長がロシア極東のウラジオストクで開催されている「東方経済フォーラム」の会場で会談し、合意文書を交わした。

 2社は昨年12月、輸送協力に関する覚書を交わした。ロシアの北極圏産の天然ガスを、ひびきLNG基地に運搬・保管。長江などを通る運搬船に積み直し、中国大陸の内陸部で販売する戦略を描く。

 その後の交渉で、両社が費用を出して、輸出用設備の整備や、販売先の開拓でも協力することで一致した。同基地には18万キロリットルのタンクが2基ある。20万キロリットル規模の大型タンク新設を検討しているという。

 両社が見据える中国は、LNG需要の急拡大が予想される。中国政府は、深刻な大気汚染対策として、石炭から天然ガスへの転換を進めている。

 西部ガスも加入する「LNG輸入者国際グループ(GIIGML)」の年次報告書によると、中国は2018年、前年比38%増の5400万トンのLNGを輸入した。輸入量は日本の8246万トン(同1・3%減)に次いで、世界2位だ。みずほ銀行は今年3月、2020年代前半に、中国が世界最大のLNG輸入国となるとの見通しを公表した。

 こうした状況を背景に、西部ガスには中国のガス事業者から、LNG取引の問い合わせや協議申し込みが数年前からあったという。

 西部ガス常務執行役員で、国際エネルギー事業部長の山本敏雄氏は「中国は巨大市場になる。西部ガスとしてリスクをとって、収益につなげる」と語った。

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