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電車降りればすぐ川下り 西鉄柳川駅前に掘割整備

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柳川で川下りを楽しむ観光客
柳川で川下りを楽しむ観光客

 西日本鉄道は5日、福岡県などと連携して、水郷として知られる同県柳川市の西鉄柳川駅前に「掘割」と呼ばれる水路を整備すると発表した。列車から川下りの舟へのアクセスをスムーズにし、観光地の玄関口として魅力を高める。令和6年度の完成を目指す。

 計画によると、駅の北側を流れる二ツ川と、駅前広場を結ぶ約100メートルの掘割を整備する。駅前には乗船場を設ける。駅と乗船場が直結しているのは、全国的にも珍しいという。

 駅周辺の再整備事業は、西鉄と県、市が連携して実施する。対象は駅北の約6400平方メートル。県が掘割を、市が広場や道路の整備を担い、西鉄は最大4階建ての交流施設を建設する。

 柳川の川下りは、20人前後が乗る「どんこ舟」で掘割を巡る。60年以上の歴史があり、ウナギのせいろ蒸しと並ぶ観光資源となっている。

 市によると、川下りを手掛ける企業が6社あり、年間約40万人が利用する。現在は、駅から乗船場まで、近いところで徒歩5~10分かかる。

 柳川市の観光客数は、平成30年で136万4千人で、1人当たりの消費額は4900円だった。外国人客に支えられ、増加傾向が続く。

 ただ、人口減少は続いており、交流人口の拡大が課題となっている。市は、回遊性向上や滞在時間の増加に努め、令和10年に観光客数165万人、消費額を5500円に伸ばす目標を掲げる。

 西鉄は「水都」や「レールキッチン チクゴ」などの観光列車を走らせ、地域振興を図ってきた。平成27年には、西鉄柳川駅を改装し、関係者と地域の将来像について議論を続けてきた。

 記者会見で倉富純男社長は、柳川での宿泊事業も選択肢にあるとし「舟でそのままフロントに行くなど、わくわくする仕掛けが可能かもしれない。柳川はまだポテンシャルがある。(観光資源が)公共交通とつながることは大事なことだ」と語った。

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