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大雨被害の武雄の住民ら困惑 ごみ山積、回収めど立たず

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大雨で浸水被害を受けた店舗前に置かれた大量の災害ごみ=佐賀県武雄市
大雨で浸水被害を受けた店舗前に置かれた大量の災害ごみ=佐賀県武雄市

 記録的大雨で広範囲にわたって浸水した佐賀県武雄市では、片付けで出た多くのごみが、回収のめどが立たないまま家や店の前などに山積みになっている。回収の人手が足りず、市は当初、臨時集積所に各自がごみを運び込むよう呼び掛けたが、30日にいったん撤回した上で、別の集積所も追加。情報が交錯しており、住民から困惑の声も上がる。

 29日のぐずついた空模様から一転、晴天となった30日午前。武雄市朝日町の松尾清史さん(54)は、泥にまみれた電子レンジやソファを、経営する美容院兼住宅の前に運び出した。「市に問い合わせたら集積所へ持ち込むよう言われたが、運ぶ車がない」。どうすればよいか分からず、戸惑いを隠せない。

 一方、電気製品販売店の男性店員は「外に出しておけば、市が回収してくれると他の店員から聞いた」。総出で売り物にならなくなった商品を店前に運び出しているが、30日昼までには1度も回収されなかった。

 市は、朝日町のクリーンセンター跡地へごみを持ち込むようホームページで呼び掛けたが、周辺の道路が激しく混み合ったため、30日に「控えてください」と撤回した。同日午後3時ごろ、同市北方町の住民は北方グラウンドに、それ以外はクリーンセンター跡地に持ち込むよう改めた。

 市担当者は「運ぶ手段がない場合、通行を妨げない場所に置いてくれれば市が回収する」と話すが、浸水地域が広く、工事や泥の撤去作業で道路が渋滞しているため、回収めどは立っていない。災害ごみ以外の廃棄物は、29日から収集車が回収に当たっているという。

 伊万里市や嬉野市など周辺自治体は31日から職員十数人を武雄市に派遣する。武雄市は臨時集積所付近の車両誘導やごみ分別に当たる人を増やし、回収を急ぐ考えだ。

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