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ご即位に祝賀奉曳 唐津くんち「時代の区切り」

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御代替わりを祝い、佐賀県唐津市街を巡行する、「唐津くんち」の最古の曳山「赤獅子」=佐賀県唐津市
御代替わりを祝い、佐賀県唐津市街を巡行する、「唐津くんち」の最古の曳山「赤獅子」=佐賀県唐津市

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つ「唐津くんち」の曳山14台が5日、天皇陛下のご即位と改元に伴う「祝賀奉曳」として佐賀県唐津市街を巡行した。晴天に恵まれ汗ばむ陽気の中、男衆や子供たちが威勢よく「エンヤ」と叫びながら、約7キロのコースを引いて回った。主催団体によると、約11万人の見物客が集まった。

 曳山は高さ約5~6・5メートル、重さ約2・5~3・5トン。唐津神社で、ご即位を報告する神事が行われた後、正午から順次出発した。

 14台の中で200年前に作られた最古の曳山「赤獅子」の上から餅がまかれると、沿道の見物客は、われ先にと手を伸ばしていた。

 男衆の一人として参加した坂井祐介氏(35)は高校3年生の時以来、約18年ぶりに参加した。

 就職で一度地元を離れたが20歳で戻り、貸し切りバス運行会社を父と設立した。毎年11月に行われる行事の時期が、秋の繁忙期と重なった。祭りばやしの練習が町のあちこちで聞こえ始める10月ごろになると、血が騒いだが、男衆に加わる余裕はなかった。

 転機は昨年11月。仕事で唐津くんち関係者と知り合った。父が築いた顧客の引き継ぎにめどが立った。「もんもんとした日々に区切りを付けたい」。関係者に頼み込み、御代替わりを記念する特別巡行への参加が許された。

 この日、坂井氏は白い法被に身を包み「鯛」の曳山で綱を握った。「時代の区切りとなる行事に立ち会えてよかった。幸先よく、新しい時代のスタートを切れた」と語った。

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