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佐賀のヘリ墜落1年 迅速消火へ情報共有を 市職員、当時振り返る

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陸上自衛隊のヘリが墜落、住宅が炎上した現場=平成30年2月、佐賀県神埼市
陸上自衛隊のヘリが墜落、住宅が炎上した現場=平成30年2月、佐賀県神埼市

 佐賀県神埼市で昨年2月、陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが住宅に墜落し隊員2人が死亡した事故から、5日で1年となる。現場にいた小学生の女児(12)は窓ガラスの割れた部分から逃げ出し無事だったが、住宅は長時間炎上し、隣の平屋も燃えた。180人以上の消防関係者が展開した現場に立ち会った市職員は、当時を振り返り、情報共有の大切さを訴えた。

 「ヘリコプターが墜落したらしい」。市防災危機管理課の係長だった朝日信弘氏(45)に連絡が入ったのは、墜落直後の午後4時45分ごろだった。車に飛び乗って約3・5キロ先の現場に向かった。住宅街から煙が高く立ち上り、既に消火活動は始まっていた。

 消防局や消防団関係者が次々と集まり、ポンプ車など約20台の消防車両が展開した。水は確保できたが、現場からは「とにかく消えない」という焦りの声が相次いだ。機体の燃料が原因だと後で分かり、専用の薬剤を使用した。鎮火したのは、墜落から約4時間後だった。

 「現場は一心不乱に、火を消し止めることしか考えていなかった」。有害物質の有無についても当時は分からなかった。墜落から7時間以上たって、小野寺五典防衛相(当時)が微量の放射性物質が含まれている部品があると発表。陸自の部隊が放射線量を調べ、6日朝に人体に影響がないことが分かった。朝日氏は「情報がスムーズに入ってくれば、消火活動はよりうまくいったのではないか」と語った。

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