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【東京五輪】埼玉、五輪ボート彩湖落選 「環境面では上なのに」関係者落胆 事前合宿誘致目指す 

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埼玉、五輪ボート彩湖落選 「環境面では上なのに」関係者落胆 事前合宿誘致目指す 

東京五輪更新

知事と森氏発言に食い違い

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 東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場見直しをめぐり、大会組織委員会、政府、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)のトップらが29日、都内で開いた会合で、会場は現計画の「海の森水上競技場」(東京)に決定、戸田市の彩湖は選ばれなかった。上田清司知事は「受け止めざるを得ない」と述べ、彩湖誘致を進めてきた県内のボート競技関係者は「環境面では彩湖が上だ」と無念さをにじませた。(川畑仁志、菅野真沙美)

                    

 上田知事は同日夕、県庁で報道陣に「4者協議で最終的に決まったので受け止める。より立派な会場の設営、運営をしてもらいたい」と述べた。

 4者協議では、組織委の森喜朗会長が上田知事から「自分はやりたくない。どうせ(彩湖が)駄目なことは分かっている。お断りする」との発言があったと説明し、「受け入れ用意がある」としてきた上田知事の姿勢と食い違いを見せた。上田知事は「発言はしていない」と否定した上で、「そういう形で(名前が)出るのは困るという感じだ」と不快感を示した。

 「上田知事が本当にそう発言したかは、本人でないと分からないことだ」。県ボート協会の和田卓理事長は淡々と話し、「結局、計画は元に戻り、1カ月間に及んだ見直しは何だったのか」とため息をついた。

 和田氏は、海の森と彩湖を比較すれば騒音や水質、風などの面で彩湖が上回るとの認識を改めて示し、「アスリートファーストはどこかに行ってしまった。今後も『海の森では駄目だ』となる可能性がある。その場合に受け皿になれるよう、環境整備の働き掛けを継続する」と述べた。

 誘致活動を行ってきた市民団体の野沢茂雅代表は「残念だが、一連の見直しで彩湖と戸田市をアピールできたことは事実だ」と強調。連携してきた同市選出の菅原文仁県議(県民)は「事前合宿誘致を目指し、市と県、管轄する国土交通省で連携できればいい」と今後の方針を語った。

 同市の神保国男市長は同日、「4者協議は決定に至る過程が見えなかった。多くの方が誘致に取り組んできたので検討経過について明確な説明責任を果たしてほしい」とコメントした。

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