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春日大社で宝蔵院流槍術演武を奉納

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春日大社で宝蔵院流槍術演武を奉納

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 奈良市の春日大社で25日、20年に1度の式年造替を奉祝し、奈良発祥の古武道「宝蔵院流槍術」の演武が奉納された。演武者による気迫のこもった槍さばきに、参拝客らが大きな拍手を送っていた。

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 宝蔵院流槍術は約450年前の江戸時代に、興福寺の子院(しいん)「宝蔵院」の僧、胤栄(いんえい)が創始した。猿沢池に浮かぶ三日月を槍で突く修練から編み出したとされる。

 穂先が十文字形の「鎌槍(かまやり)」という長さ2・7メートルの槍を使うのが特徴。突くだけでなく、形状を生かして相手の槍をたたき落としたり、相手からの突きを防御したりなど優れた機能を持つ画期的な武器だという。

 この日は、春日大社・林檎の庭で、10人の演武者が「エイ」「ヤー」などと威勢のいい声を上げながら、同流派に伝わる全35本の型を披露した。演武会を主催した「奈良宝蔵院流槍術保存会」の松岡泰夫会長(75)は「造替を迎えている春日の神様に演武を奉納でき、大変清々しかった」と話していた。