産経ニュース for mobile

【平昌へ 支える人たち】(中)スキーHP 小野塚の「師匠」片山秀斗氏 二人三脚で世界女王の礎築く

記事詳細

平昌へ 選手を支える人たち

(中)スキーHP 小野塚の「師匠」片山秀斗氏 二人三脚で世界女王の礎築く

平昌へ 支える人たち更新
小野塚(右)のソチ五輪銅メダル獲得を喜ぶ片山さん。スキーの技術を教え込んだ(本人提供) 1/1枚

 ソチ五輪のフリースタイルスキー、ハーフパイプ(HP)女子銅メダリストで、平昌五輪出場が有力視される小野塚彩那(29)=石打丸山ク=には、「師匠」と呼ぶ地元新潟の恩師がいる。南魚沼市のプロスキーヤー、片山秀斗(ひでと)さん(44)。二人三脚で鍛え上げたスキー技術が世界女王の根幹を支える。

<< 下に続く >>

 専修大卒業後の2011年までアルペンと基礎スキーに打ち込んだ小野塚。首都圏で暮らした学生時代も冬は地元のゲレンデにこもり、同じ基礎スキー選手だった片山さんと夜まで練習した。

 基礎スキーはターンの速さや姿勢の美しさなどを競う採点競技。質問攻めにする小野塚に対し、細かい足の向きなど「滑りをいかにうまく審判に伝えるか」の指導に腐心した。片山さんは「気持ちの強さと滑りのダイナミックさがずぬけていた。ダイナミックに滑ればスキーヤーは身長以上に大きく見えるもので、彩那がまさにそうだった」と振り返る。

 「相談があるんです」-。ソチ五輪を約3年後に控えた11年春、HPが五輪の正式種目に決まると、すぐに競技転向を打ち明けられた。同じスキーでも畑違いの分野だけに「大丈夫か」と不安に思いながら背中を押したが、杞憂(きゆう)に終わった。

 ソチ五輪で繰り出した技では高さ6メートル80のコースの縁から約3メートル20飛び、男子に匹敵する高さで銅メダルを獲得。優勝した今年の世界選手権でも圧倒的な高さを見せた。片山さんは「HPは着地してから早く滑りださないと次に高く飛べない。基礎スキーの技術が生きているのでは」と推察する。

 小野塚は11年、当時の南魚沼市長にトレーニング施設の整備を直談判した。熱意は形となり、今春に市内に完成。2人は並んで汗を流した。競技の具体的な目標を口にしない小野塚だが、昨年とは見違えるほど大きくなったふくらはぎの筋肉に平昌にかける思いを感じ取ったという。片山さんは「彩那は家族みたいな存在。温かく見守りたい」。金メダルに挑む“まな弟子”に期待を寄せる。(岡野祐己)

平昌五輪ニュース

新着ニュース一覧