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【日本語メモ】直木賞受賞で紙価を高めた

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 産経新聞の大阪本社が入居するビルに、ロボットのペッパー君がやってきてから、2年半以上がたちました。こうしたロボットは、今では目新しいものではなくなり、プロ野球の応援にもかり出されるなど、社会や日常の中にどんどん入り込んできています。くだんのペッパー君は1階ロビーで案内役を務めています。「寒い日が続きますが、風邪をひいていませんか?」などと、声をかけてくれます。ここ数年の人工知能(AI)の進化には目覚ましいものがあります。将棋や囲碁での形勢判断とかも一般的になってきましたし、他の新聞社では部分的に新聞編集に活用する事例も出てきました。AI搭載のロボットが社員の顔をすべて覚え、状況に応じた会話のやり取りもできるようになる日が近いうちに訪れるのでしょうか?

(1)タイムカプセルに乗って、子供の頃に戻りたい。

「タイムカプセル」と「タイムマシン」。よく似ていますが、意味は異なります。タイムカプセルは「その時代の文化を後世に伝えるため、物品や記録などを納めて地中に埋めておく容器」(大辞泉)のこと。昔は小学生の卒業記念として、校庭に埋めるイベントがありましたね。今でも行われているでしょうか。母校が統廃合などされると、埋めた場所が分からなくなって騒動になることも。一方、タイムマシンは「《英国の作家ウェルズの小説から》過去や未来へ時間を超えて自由に航行できるという空想上の機械」(同)。時空を飛び越えたい気持ちを表す比喩としてよく使われます。漫画・アニメ「ドラえもん」によって、すっかりなじみのあるものになっていますね。

(正解例)タイムマシンに乗って、子供の頃に戻りたい。

(2)斬新な記事とレイアウトで紙価を高めていく。

 「紙価を高める」は「洛陽の紙価を高める」の略。「著書が好評でよく売れることのたとえ~」(大辞林)に使います。中国・晋の左思が「三都の賦」を作ったとき、これを写す人が多く、洛陽の紙の値段が上がったことに由来します。

 つまり、この場合の紙価は紙の値段のことで、新聞などの紙面の品質・価値ではないのです。使われている漢字によって意味を誤解して広まっていくというのは往々にして起こりがちです。

(正解例)斬新な記事とレイアウトで紙面の価値を高めていく。

(3)観客は、思わぬ事態の展開に固唾を飲んだ。

 「固唾を呑む」は「どうなることかと、事の成り行きを見守って息をこらす」(日本語コロケーション辞典)状態です。「固唾」は緊張したときに口にたまる唾のこと。この場合の「のむ」は「息をのむ」と同様、外に出さないようにこらえる意味で漢字では「呑む」と表記しますが、産経ハンドブックでは「のむ」と平仮名表記にします。「飲む」は主に液体の場合に使うとしています。

(正解例)観客は、思わぬ事態の展開に固唾をのんだ。

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