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【大リーグ通信】ツインズ移籍の前田、ア・リーグ移籍で自慢のバット封印 

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キャンプの練習を終え、ツインズの前田はファンにサイン=フォートマイヤーズ(共同)
キャンプの練習を終え、ツインズの前田はファンにサイン=フォートマイヤーズ(共同)

 前田健太投手(31)が一時は破談しかけるという難産の末、ドジャースからツインズへの移籍が決まった。ドジャースではかなわなかった先発に固定されることが朗報とされているが、前田にとっては困ったことが発生していた。

 ツインズはドジャースと違うア・リーグの所属(中地区)で、指名打者(DH)制を採用している。前田は今季、通常なら打席に立つことはない。これが結構問題なのだ。

 メジャー通算47勝をマークしている前田のもう一つの魅力といえば、勝負強いバッティング。4シーズンでは176打数34安打で打率1割5分3厘だが、昨季に限ると48打数12安打で打率2割5分で打点も6。逆転タイムリーを放ってチームを救ったこともあり、代打で起用されたこともあった。地元紙は「メジャーでも屈指の打撃で貢献できる投手」(ロサンゼルス・タイムズ紙)などと最大限の賛辞を贈ったほど。「二刀流として成功したかも」というITサイトもあった。

 前田自身、「バッティングは「楽しい。打てれば自分のためにもなる」と投球を含めた調子のバロメーターとしてきた。「PL(学園高)の4番でしたから」と高校通算27本塁打が示す自信さえ持っていたという。

 そんな前田がツインズでは打力を披露できないことになり、ファンサイトでは「見られなくなるのは寂しい」という声も上がっている。

 ツインズへの移籍は当初、レッドソックス、ドジャース、ツインズの大型三角トレードのはずだったが、レッドソックスへの交換要員がメディカル・チェックに引っかかってご破算になった。

 ツインズのファルビー編成部長は「ケンタ(前田)がとても欲しかったので、トレードが解決できるように努力した。先発投手としてみている。ローテーションにとてもいい影響を与えてくれるだろう」と話し、バルデリ監督も「投球プランをしっかりと持って、長年高いレベルで活躍してきた」と先発固定を明言した。前田も自身のインスタグラムで「先発投手として評価し必要としてくれたツインズでチームのために頑張りたい」とつづった。

 ただ、ア・リーグでも打席に立つ機会が全くないわけではない。インターリーグでナ・リーグ球団主催の試合だ。指名打者制がなく、投手がバットを握る。今季は4月28、29日の古巣ドジャース2連戦を始め、計10試合が予定されている。

 もし本気で取り組んでいたら、大谷より先に二刀流として名を挙げていたかもしれない前田のインターリーグでの打席を期待したい。(運動部 佐竹修仁)

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