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中山美穂の歌手活動再開支えたプロデューサー高田漣 2人の「化学反応」に注目

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中山美穂の約20年ぶりのアルバム「Neuf Neuf」のプロデュースを手掛けた高田漣(兼松康撮影)
中山美穂の約20年ぶりのアルバム「Neuf Neuf」のプロデュースを手掛けた高田漣(兼松康撮影)
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 中山美穂(49)が、自身の50歳の誕生日となる3月1日、中野サンプラザ(東京・中野)でライブを行う。ワンマンライブとしては20年半ぶり。待望されていた歌手活動再開の“封印”を解いたのは、昨年12月に発売された、約20年ぶりのアルバム「Neuf Neuf」(ヌフヌフ)だ。同アルバムをプロデュースしたのは、ギタリストの高田漣(れん)。その存在が、中山の新たな一歩を大きく支えた。   (文化部 兼松康)

 「歌に限らず、音楽が好き。音楽はいつでも触れていたいもの。CDを出す、出さないだけでなく、生活の一部であってほしいのが音楽ですね」

 歌や音楽に対するスタンスを中山はこう語る。

 20年ぶりのアルバムではデビュー曲の「C」、「ただ泣きたくなるの」や「色・ホワイトブレンド」といったかつてのヒット曲のセルフカバーを4曲、それに中山が作曲したインストゥルメンタルも含め、新曲4曲を加えた構成とした。中山は「時計草」などで作詞にも挑んでいる。

 プロデュースの高田は全曲の編曲を手掛けたほか、「時計草」の作曲、「カーテンコール」では作詞・作曲・編曲を担当した。

 高田はプロデュースの依頼を受けた当初は「いったい自分に何ができるのだろうか」という思いもあったというが、中山からの助言で「懐かしくて、でも新しいもの」を目指して制作に着手したという。

 具体的には「セルフカバー曲は原曲の香りを残しつつも現代的に、新曲は昔からあった曲のカバーのように聞こえるように」という目標を設定。セルフカバーも新曲も「何度も何度も推敲(すいこう)した結果、今までにない独特な、まさにNEUF(ヌフ=フランス語で「新しい」の意)な肌触りのアルバムに仕上がった」と自信を見せる。

 高田はフォークシンガーの高田渡の息子。平成14年にアルバム「LULLABY」でソロデビューした。自身の活動と並行して、他アーティストのアレンジやプロデュースも手掛け、映画やドラマ、舞台、CMなどの音楽を多数担当してきた。29年にはアルバム「ナイトライダーズ・ブルース」で、第59回日本レコード大賞の優秀アルバム賞を受賞している。

 父のバックバンドを務めていた時期や、ジャズに傾倒していたこともあり、中山との“出自”はかなり違う印象だ。ただそれだけに「Neuf Neuf」は高田と中山の2人の“化学反応”が楽しめる作品にも仕上がっている。

 高田は、昨年発売したオリジナルアルバム「FRESH」でも、その多才さ・多彩さを発揮している。

 「ちょっとずつ作りたい曲を仕上げた。1曲1曲はバラバラな分、サウンドに統一感をもたせることで、アルバムとしてのまとまりを意識した」という一枚。高橋幸宏の呼びかけで、高田のほか、原田知世や高野寛らで結成されたバンド「pupa」での音楽作りにも似ていたと振り返る。

 アルバムには、同アルバムの他の曲を含めて制作のきっかけとなった「モノクローム・ガール」が収録されている。それまで「ギターを弾きながら曲を作り、頭でアレンジやリズムパターンなどを作ってからデモテープにしていた」という方法をこの曲で一変させ、「いきなりパソコンで、デッサンもせずに作り始めた曲」だった。

 「長いこと、曲作りをしていると、ルーティーンから逃れられなくなる面がある。『FRESH』以前はそうやって作っていたが、いろんな手法があっていい」と考え、それまでの自身の曲作りを打破した。

 「それまでのいろんな経験が生きて、こういう音を作りたい、サウンドにしたいというのが、ようやく形になった一枚」だったという「FRESH」。アルバムは一つの完成形ではあるが、「ライブではそれとはまた違う魅力が出る」というのが持論。レコーディングは、「録音をしながらも、同時に『ライブではこうなる』と考えながら」臨んだという。

 中山のアルバムプロデュースにも、高田の経験が生かされたとみることもできそう。その意味では、高田の力を得て再び音楽の道を歩みだした中山のライブは、中山の新たな魅力が見られる期待も高まる。アルバムで起きた“化学反応”が、どのような形で昇華されるか、楽しみだ。

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