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国内唯一「ピザ自販機」の実力

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ピザの自販機「ピザセルフ」=1月、広島市中区
ピザの自販機「ピザセルフ」=1月、広島市中区
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 「広島に国内唯一のピザの自動販売機がある」。こんな話を耳にして取材を進めると、広島市の中心部・袋町公園(同市中区)の近くにあることが判明した。現場を訪れてみると、「Pizza SELF(ピザセルフ)」と書かれた自販機が。多いときで1日20枚が売れるという“自販機ピザ”は、イタリアのベネチアで自販機用に共同開発して仕入れているという「本場の味」だった。

販売は2種類

 赤、緑、白とイタリアの三色旗を思わせるカラーリングに、とろけたチーズが糸を引いているピザの大きな画像。自販機ならではの24時間いつでも購入できることを表した「24h」のイラストもある。正面にはタッチパネルがあり、その下には「マルゲリータ」(980円)「4種類のチーズ」(1280円)の表示。ピザの自販機以外のなにものでもない。

 さっそく買ってみる。「お金を入れる前にタッチパネルを押してください」との指示に従い、タッチパネルのマルゲリータに触れ、千円札を投入。すると自販機内で動く音がして、画面に「調理しています。しばらくお待ちください」の文字が表れた。

「いつでも食べたい」

 自販機を設置しているのは、もともと平成24年7月に運送・物流会社として創業したイーライン(広島市佐伯区)。約10年前、同社の谷口佳陽(よしはる)社長(44)が「いつでも温かいピザが食べたい」と思ったことがきっかけだった。

ピザの自販機を設置した谷口社長=1月、広島市中区
ピザの自販機を設置した谷口社長=1月、広島市中区
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 調べたところ、ピザの本場・イタリアで自販機を手がけていたことが判明。しかし、その機種は粉の状態から作っていたため「ピザ生地が発酵していなくてまったくおいしくなかった」(谷口社長)。

 しかしあきらめず、自販機の開発業者を選定するなどして試行錯誤を重ね、平成30年7月、「ピザセルフ」1号機を広島市内に設置。冷凍庫の不具合などによるエラーが相次いだが、部品を取り換えるなどしてさらに改良を重ね、昨年7月、現在の袋町公園近くの駐車場入り口付近に移動してきた。

500度で焼き上げ

 自販機の前で待つこと約3分。ほっかほかのマルゲリータが1枚(27センチ)出てきた。「厳選モッツァレラチーズをベースにした、誰からも愛される定番ピザ」との触れ込み。生地にはしっかりと焼き目がついており、香ばしいにおいが食欲をそそる。食べてみると確かに焼きたてで、チーズ味が口の中に広がる。

 「自販機の中には42枚ずつ計84枚の冷凍ピザが入っています」と谷口社長。自販機で注文を受け付けると、自販機内部でピザを中央部に移動させ、約500度の熱線ヒーターで上下から焼き上げる仕組みなのだという。

焼き上がったピザ
焼き上がったピザ
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 ピザは箱に入っていて、持ち帰ることが可能。自販機の右下にある収納部に、持ち帰り用のポリ袋とピザを切り分けるプラスチック製ピザカッターが用意されているのも、うれしい。

東京、大阪に進出も

 谷口社長によると、ピザセルフはこれまでに1万枚以上を売り上げている。話題性も抜群で、食品会社からタイアップの話が寄せられ、新商品などを共同開発しているところという。

 「いまはイタリアから輸入したピザ生地を使っていますが、日本人向けのピザ生地も開発しています。てり焼きやツナマヨなど、日本人が好むピザも焼けるようにしたい」と谷口社長。「近く東京や大阪にも設置する話が進んでいます」といい、楽しみだ。

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