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プログラミング教育にも?ラジオ体操もできるロボ誕生

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児童らとともにラジオ体操をする呉氏とロボット呉氏(中央右)=広島県呉市
児童らとともにラジオ体操をする呉氏とロボット呉氏(中央右)=広島県呉市
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 国立呉工業高等専門学校(広島県呉市)の学生らが、同市のマスコットキャラクター「呉氏(くれし)」をモチーフにした「ロボット呉氏」を開発した。約2年にわたって改良を重ねた末に、ラジオ体操ができるまでに性能が向上。今年1月にはラジオ体操を披露する動画の撮影が市内の小学校で行われ、今年4月から小学校でコンピューターのプログラミング教育が必修化されることもあってか、児童らも興味津々だった。

関節にモーター17個

 ロボット呉氏は高さ約50センチ。呉高専の全校型プロジェクト授業「インキュベーションワーク」の一環で「ロボットの魅力を伝えよう」プロジェクトに所属する生徒7人が開発した。

 1号機は平成30年10月から約3カ月かけて製作。昨年4月の呉みなと祭や5月の呉ご当地キャラ祭などのイベントに参加したが、昨年7~9月に全面リニューアルを実施した。

 「第1号はおじぎをしたり、手を振ったりするだけで物足りなかった。そこで、イベントでも使えるように改良を重ねました」。こう話すのは開発メンバーの呉高専5年の中村太一さん(20)。関節に17個ものモーターを内蔵するなどして、ラジオ体操ができるまでに改良したという。

呉高専の生徒らが開発したロボット呉氏=広島県呉市
呉高専の生徒らが開発したロボット呉氏=広島県呉市
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運動はまずまず?

 動画撮影は今年1月16日、呉市立原小学校(同市阿賀北)で行われた。児童らはロボット呉氏を見つけて興味津々の様子。学生らが「呉氏を知っていますか?」と尋ねると、全員が手を挙げた。すると、本物の呉氏がサプライズで登場して、講堂内は児童たちの歓声でわき上がった。

 その後、学年ごとに分かれて撮影を開始。ロボット呉氏はジャンプすることができなければ、腕を交差させることもできない。だが、腕を上下に伸ばす運動では、しっかりと肩のあたり(?)に両手をつけて上に伸ばしていた。中村さんは「上体を後ろにそらすことが難しかった。角度をつけすぎると後ろに倒れてしまうので…」と苦笑する。

プログラミング教育きっかけ

 学生らの指導にあたった呉高専の嘱託教授、山脇正雄さんは「ロボット呉氏を本物に近づけるために、学生らは布の選択からこだわっていた」と話す。一緒にラジオ体操をした児童たちからは「とても楽しかった」「ロボット呉氏はかわいかった」「プログラミングでこんなこともできるんだ」などと感想の声が上がっていた。

児童らとともにラジオ体操をする呉氏とロボット呉氏=広島県呉市
児童らとともにラジオ体操をする呉氏とロボット呉氏=広島県呉市
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 今回、同小学校で撮影会が行われた背景には、今春からプログラミング教育が導入されることに伴って、昨年度から呉高専の学生らを招いた、5年生以上を対象にした出前授業「ロボット制御のプログラミング」を開催していることがあった。こうしたつながりもあって、ロボット呉氏の説明も兼ねて撮影会を行うことにしたという。

 今回撮影された動画は動画配信サイト「YouTube」で公開されているほか、市の広報資料などとして活用される予定だ。

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