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【橘ジュンの人生相談】何もかもが面倒くさい

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相談

 アラフィフの主婦です。家事とか世間との付き合いとか、これまでできていたことが最近とても面倒に感じられ、できなくなってしまいました。

 1年前までは普通にできていた朝ごはん作りも、今は1週間に2度、作るかどうか。掃除をするのも面倒。以前は1週間に1度はやっていたトイレ掃除は、もう何カ月もできていません。家事だけではなく、人付き合いも面倒になり、今年はとうとういただいた年賀状に1通も返事を書くことができませんでした。

 難しいことじゃないのに、「しなきゃ」と思えば思うほど、やらなければいけないことから逃げてしまいます。気持ちを入れ替えるにはどうすればいいでしょうか。(東京、主婦)

回答

 声をありがとうございます。

 何もかもが面倒くさい。とてもよくわかります。私もそう感じることが増え、最近、女性芸能人や有名人のブログを見るのが苦しくて。だって忙しそうなのに仕事、家事、美容を完璧なほどやっているんですもの! 落ち込むだけなので、なるべく見ないようにしています。

 時間に追われず、一人きりの時間が欲しいと思うこの頃。久しぶりに本屋に行きました。購入した本のタイトルは「逃避の名言集」。表紙には「特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです」、さらに帯には「逃げなさい」と書かれていました。

 この言葉って時々欲しくなりませんか? 生きることがつらいわけでもないし、生活に不満があるわけでもないのに、とにかく、何かから「逃げたい」。

 あなたの言う「面倒くさい」も、そんな「逃げたい」の同義語なんじゃないでしょうか。女性にとって40代後半から50代は、体と心の転換期で、ホルモンバランスが乱れて、体調が不安定になりやすいそうです。自分のことに精いっぱいで、しんどくなるのも無理はないと思います。

 一度、自分の心の底にある逃げたい願望に目を向けて、それを吐き出す作業が必要なのかもしれませんね。

 私は、体や心がつらくなったとき、同性の先輩に会いたくなります。同じような困難をくぐり抜けてきたであろう人生の先輩たちと過ごすと、それだけで少しだけ気持ちがラクになります。

 「トイレ掃除なんて夫や子にやらせればいいのよ」って笑い飛ばして、「それよりもね…」と、楽しい話が弾むと、元気になれます。

 今の自分を受け入れながら、日々過ごしていければいいですね。

回答者

橘ジュン 昭和46年生まれ。NPO法人「BOND プロジェクト」代表。街頭パトロールやメールなどで少女たちの悩みを聞き、支援している。厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員。主な著書に「最下層女子校生 無関心社会の罪」(小学館新書)。

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 〈メール〉life@sankei.co.jp

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