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奈良で大人気「鹿のカチューシャ」 仕掛け人は元グラドル

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自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
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 多くの観光客でにぎわう奈良公園(奈良市)周辺で最近、「シカの角」のカチューシャ(弧の形をした髪飾り)を着けた若い女性の姿をよく見かける。100円ショップでも売られているが、中には本物の角そっくりの精巧な商品もあり「SNS映えする」と話題に。仕掛け人は、シカに魅せられ東京から奈良へ移住した元グラビアアイドルだ。(藤木祥平)

 カチューシャは、シカの立派な角とかわいらしい耳を表現したデザイン。「シカの耳のふわふわしているところが好きなので、毛の長い生地で再現しています」。制作・販売を手がける水本彩奈さん(31)はそう話す。

 20歳のときに熊本から上京し、歯科衛生士を経て、昨年までレースクイーンやグラビアアイドルとして活動。奈良とは縁もゆかりもなかったが、約2年前に写真共有アプリ「インスタグラム」で偶然、シカの画像を見つけ、愛くるしい姿のとりこに。「会いたい」の一心で奈良に向かったという。

 その後、仕事のかたわら東京と奈良を行き来する生活を開始。奈良市出身の自然写真家、佐藤和斗さんの教室に通い、早朝から奈良公園に出向いてシカにレンズを向けた。

 「シカにどハマりしてしまった」という水本さんは、ついに奈良への移住を決意。「週末に東京で仕事を続けることもできたが、どうせなら奈良で仕事をしたい」。生計を立てるための手段として考えたのが、シカのカチューシャだった。

自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
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 奈良に通い始めた頃、量販店で購入したシカのカチューシャを着けて観光を楽しんでいた。「自分自身を見せる仕事をしていたからこそ、ちょっと変わったものを身に着けたくなった」といい、それが自分で作ってみようと思ったきっかけだった。

自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
自作のカチューシャを着け、シカとふれあう水本彩奈さん=奈良市の興福寺
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 もの作りは未経験だったが、プラスチックや布などの材料をそろえ、試行錯誤しながらシカのカチューシャを自作。「最初は見よう見まねでした。いざ作ってみると、これはわれながらクオリティーが高いかも、と」。できばえに手応えを得た水本さんは昨年5月に奈良市へ移住。翌6月から「けものん」の屋号で、本格的にカチューシャの制作・販売に乗り出した。

 当初はインターネット販売だけだったが、10月からは近鉄奈良駅近くの「小動物カフェはなはな」(奈良市角振町(つのふりちょう))で店頭販売も開始。すると、SNSなどで「かわいい」とたちまち評判に。「鹿のカチューシャ」は税込み3200円、ベロア生地にふわふわの耳を付けた「子鹿ヘアバンド」は同2200円(いずれも布製エコバッグ付き)と少々値は張るが、若い女性らに人気だ。

 奈良公園では近年、シカが観光客らが捨てたポリ袋などを誤って食べ、衰弱死する事例が相次いでいる。布製エコバッグ(単体では同200円)は、「ニュースで見てショックを受けた」という水本さんが問題を啓発しようと作製。「イラストなら言葉がなくても伝わる。エコバッグがこの問題を周知する『歩く看板』になれば」と奈良県出身のイラストレーター、ヨシノマホさんにイラストを依頼した。

水本彩奈さんが手がける「鹿のカチューシャ」(右)と「子鹿ヘアバンド」=奈良市
水本彩奈さんが手がける「鹿のカチューシャ」(右)と「子鹿ヘアバンド」=奈良市
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 カチューシャやヘアバンドの売り上げの一部に加え、エコバッグ1枚につき原価を差し引いた全額の50円を一般財団法人「奈良の鹿愛護会」に寄付している。

 シカへの愛情にあふれる水本さん。「『シカの気持ちになって歩こう』という思いがもともとあった。このカチューシャを着けて、シカと同じ目線に立ってみてほしい」と呼びかけている。

 商品の購入、問い合わせは、けものん(050・5362・3311)。

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