PR

【入試最前線】2020(10)まだ間に合う! 入学後の奨学金申請

PR

 経済的な理由で進学をあきらめる人を減らそうと、今年4月から始まる国の「高等教育の修学支援」。昨年のうちに修学支援の予約採用申し込みは締め切られたが、入学してからでも申し込みは可能だ。国の制度の対象は低所得者層に限られるが、大学独自の返済不要な奨学金もあり、「自分は対象ではない」と思い込まずにアンテナを張りたい。

大学独自の奨学金制度

 「将来の夢を実現するために入学後は学業に専念し、奨学金を活用してほしい」。跡見学園女子大学副学長で学生サポートセンター長の曽田修司さんはそう強調する。

 同大によると、国の修学支援制度による入学金や授業料の減免を受ける場合、入学手続きの際にいったん正規の学費を納める必要がある。入学後のオリエンテーションで申し込みを受け付け、対象学生に支援額を還付する仕組みだ。高校で修学支援の予約採用申し込みをしていなくても、入学後の「在学採用」で申請することができる。

 このほか、私立大の多くは独自の奨学金制度を用意。よくあるのは、成績優秀者を表彰するものと、経済的に困難な学生を支援するものだ。

 同大でも、経済的な困難を抱える学生に対し、授業料の1学期分やその半額を給付。各学科・各研究科、学年ごとの前年度の学業成績上位者(2~4年生)に対しても授業料の1学期分を給付する奨学金がある。今年度の受給者は計100人を超えているという。

学生の成長支援も

 一方、国公立でも、特色ある奨学金を打ち出す大学もある。

 大阪府立大は昨年度から「グローバルリーダー育成奨学金制度」を始めた。1年生のときの成績が良く、語学力がある(TOEIC650点以上)などの2年生以上10人程度に30万円の奨学金を授与するとともに、ワークショップや勉強会を開いてリーダーとしての成長を促す。

 副学長・教授で学生センター長の吉田敦彦さんは「経済的な下支えをする奨学金や、過去の成績を表彰する奨学金だけでなく、とんがった学生が他の学生のロールモデルになれるよう、学生が成長する過程を支援したい」と話す。

 一方、経済的に支援が必要な学生にも、同大では独自の支援を打ち出す。国の修学支援制度には、高校卒業の2年後までに大学に入学していることや、日本国籍を持つなどの条件があるが、同大では大学院生や留学生らに対しても、独自財源で授業料の減免を行う方針だ。吉田教授は「公立大としての使命を果たしたい」と話している。  =(11)に続く

この記事を共有する

おすすめ情報