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【Jリーグ通信】「離れ業」を再び J1復帰の柏、昇格即Vの2011年の再現なるか

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2011年に柏をJ1昇格即優勝に導いたネルシーニョ監督(中央)。今季も快挙再現に挑む
2011年に柏をJ1昇格即優勝に導いたネルシーニョ監督(中央)。今季も快挙再現に挑む

 サッカーのJ1へ今季、柏が帰ってくる。14日に千葉県柏市で開かれた新体制発表会では期待を胸に集まった1000人超のサポーターを前に、ネルシーニョ監督が「昨年よりも勝利に満ちた1年にする」と宣言。2011年に史上初めてJ1昇格即優勝の離れ業をやってのけた柏が再び、国内最高峰の舞台で旋風を起こすつもりでいる。

 11年、J2から昇格してきた柏は鮮烈な印象を残した。開幕直後の3月11日に東日本大震災が発生し、1カ月以上の中断を余儀なくされたシーズン。3連勝発進でスタートダッシュに成功すると、「いつか落ちてくる」という周囲の見立てをあざ笑うかのように初のJ1制覇まで一気に駆け抜けた。J1昇格即優勝を成し遂げているのは11年の柏と14年のG大阪だけだ。

 今季の柏は当時との共通点が少なくない。首脳陣はともにネルシーニョ監督、井原正巳ヘッドコーチのコンビだ。前年のJ2を優勝で飾り、1年でのJ1復帰を果たした点もまったく同じだ。

 強力な外国人選手を擁している点も似通っている。今季の攻撃陣を引っ張りそうなのは、昨季にチームトップの27得点をマークしたケニア人のオルンガとチーム2位の19得点を挙げたブラジル人のクリスティアーノ。11年はブラジル人のレアンドロドミンゲス(横浜FC)がチームトップの15得点、やはりブラジル人のジョルジワグネルがチーム3位の11得点とチームを牽引(けんいん)した。

 11年の特筆すべき特徴は、活きのいい若手の台頭だった。開幕時に20歳の酒井宏樹(マルセイユ)、大津祐樹(横浜M)、工藤壮人(28日時点で所属未定)、19歳の茨田陽生(湘南)らが頭角を現してチームを刺激。酒井と大津は12年ロンドン五輪で準決勝進出に貢献し、とりわけ酒井は日本代表でも長く主力に君臨している。

 今季の柏では昨季から主力で21歳の古賀太陽のほか、昨季は愛媛でプレーした神谷優太、磐田から加入した大南拓磨の22歳コンビが東京五輪出場を目指す有望株として目を引く。現状のスケール感では11年の若手に劣るかもしれないが、ネルシーニョ監督はためらわずに若手を抜擢する指導者だけに、今季中に急成長を遂げる選手が飛び出してもおかしくない。

 J1昇格クラブは18年に長崎が、昨季に松本が1年でのJ2降格の憂き目にあっている。柏の瀧川龍一郎社長も「今年はさらに厳しいJ1を戦う。J1定着を目指し、一つでも上の順位を目指す」と現実を見据えた目標を掲げる。

 待ち受けるのは厳しいチャレンジだが、熱心なサポーターが国内屈指の雰囲気を作り出すホームのスタジアムが熱く燃え上がるのだけは間違いない。(運動部 奥山次郎)

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