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日本一のフリーペーパー その中身は

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 日本全国に約3千誌はあるとされるタウン誌・フリーペーパーを対象にした「日本タウン誌・フリーペーパー大賞」(運営・日本地域情報振興協会)の2019年大賞に、広島のフリーペーパー「SEEKING HIROSHIMA」が輝いた。同誌は、広島市と宮島(広島県廿日市市)の観光情報などを掲載した外国人向けのフリーペーパーだが、なぜ数あるフリーペーパーの頂点に立つことができたのだろうか。

ホテル業界の要望を受けて

 日本タウン誌・フリーペーパー大賞は平成23年に創設。インバウンド部門やグルメ部門など14部門で表彰を行っている。昨年は400誌以上がエントリーし、誌面のクオリティーや読者の支持など多彩な面から審査。SEEKING HIROSHIMAが大賞に選ばれた。

日本タウン誌・フリーペーパー大賞の2019年大賞に選ばれた「SEEKING HIROSHIMA」
日本タウン誌・フリーペーパー大賞の2019年大賞に選ばれた「SEEKING HIROSHIMA」
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 同誌は27年5月に創刊した。外国人観光客向けに、広島の観光情報を英語で紹介しており、グルメ情報も掲載している。配布場所は広島市や宮島周辺の宿泊施設や観光案内所のほか、東京都庁内の全国PRコーナーや羽田空港インフォメーションなどで、年2回、年間12万部を発行している。

 「外国人観光客が増えてくるなかで、ホテル業界からの要望を受けました」

 こう話すのは、同誌を発行するWebサイト制作会社「ラシン」(広島市中区)の石岡史裕社長(39)。同誌は、同社が24年から発行している観光専門の季刊フリーペーパー「旨(うま)い!広島・宮島」を外国人向けに再編集して生まれたものだった。

 発行に当たっては事前に市場調査を行ったうえで、初めて広島を訪れた外国人にもわかりやすいように、地図や路線図などを詳しく掲載するなどの工夫を施した。例えば、広島駅から原爆ドームや宮島など観光名所への行き方を地図で紹介。広島市内などを走る路面電車「広島電鉄」の路線図や、JR広島駅と宮島への玄関口・JR宮島口駅の時刻表、宮島へ向かうフェリーの時刻表なども網羅している。

大賞となったポイントは

 こうした点を日本タウン誌・フリーペーパー大賞も評価したようで、サイトで同誌を対象に選んだ審査のコメントとして次のように掲載している。

 「訪日観光客はどんな情報が欲しいのか? この点を十分踏まえた誌面作りが高く評価された。地図や乗り換え案内など、観光案内の窓口で頻繁に質問される内容を見やすくまとめただけでなく、ルート別に色分けをしたり、所要時間を明記したりと、広島の街を楽しく旅するためのきめ細かい工夫が随所にみられた」

 同誌は27年からエントリーを続け、5度目の挑戦での悲願達成。石岡社長は「まったく予期していませんでした」としながらも、「地図などのデザインが高く評価されていました。外国人が製作したような色づかいやシンプルさなど読者目線にこだわりました」と“勝因”を話す。

「旨い!広島・宮島」は広島市と宮島のグルメを紹介している
「旨い!広島・宮島」は広島市と宮島のグルメを紹介している
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 同社は「旨い!広島・宮島」もクーポン部門で最優秀賞を獲得した。50~60ページのフリーペーパーで、昨年12月に発行された冬号では、お好み焼きやカキ、地酒などの広島の食を紹介するなどしている。

 石岡社長は「ここ数年は広島駅周辺の再開発が進み、雰囲気がガラッと変わった。新機軸が増えてくるなか、地域にも貢献していきたい」と意気込んでいる。

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