PR

【小池知事定例会見録】豊洲市場開場「歴史的な瞬間に立ち会うことができた」

PR

定例会見に臨む、東京都の小池百合子知事=12日、都庁
定例会見に臨む、東京都の小池百合子知事=12日、都庁

 《12日午後2時から都庁会見室で》

 【知事冒頭発言】

 「都立農業高等学校都市園芸科の寄せ植えでちょっと飾ってみました。まず、豊洲市場が、昨日、無事に開場を迎えることができました。私も、早朝から豊洲市場に参りまして、水産、青果それぞれの、豊洲における初めてのセリを拝見してまいりました。そして、市場内をずっと回りまして、市場業者の皆様方の豊洲市場にかける強い意気込みを感じたところでございます。築地の伝統を受け継いで、豊洲での新たな歩みが始まるという歴史的な瞬間に立ち会うことができたかと思います。大変うれしく思うと同時に、大規模な引っ越しを正味わずか4日半で整然と進めていただいた市場業者の皆さん、それから地元区の皆さんや、さまざまな関係者の方々、ご協力、ご尽力いただいたわけで、改めて感謝を申し上げたく存じます」

 「明日の午前10時からですが、一般の方々も。豊洲市場内に飲食店舗がそのまま移っております。そこで、飲食店舗それから物販店舗、そして見学者通路で上からセリが見られるなど、いろいろな工夫もされておりますが、明日の午前10時以降、市場に入ることができるということでございます」

 「昨日、開場初日でございますが、皆さんも取材をしていただいたかと思います。本当に多くの方々、そしてまた、何よりも売り物である荷が集まったこともございまして、市場内、それから市場外にも混雑が見られたところであります。また、市場業者の方々をはじめとして、産地の方々、出荷者の方々、それから買い出しをする方々、利用する方々が、当然、初日でございますので、慣れない環境の中で一部混乱していることもあったかと思います。戸惑いもあったかもしれません。それに、どこに何があるか、みんな地図を見ながら動いていらしたというところであります」

 「昨日はそういう状況で始まりましたが、日にちは変わりまして、今日、混雑がかなり緩和されている、そして、こうした状況をきちんと把握した上で、必要な対策を検討して、一つひとつ改善を積み重ねていくということが、大変大切なことではないかと思います。もちろん、落ち着くまではしばらく時間はかかると考えておりますけれども、都、そして市場関係者の皆さんがそれぞれの立場で努力を重ねて、そして新しい市場での業務を早期に軌道に乗せていきたいと考えております。それから、晴海通りや有明通りでございますけれども、豊洲市場の周辺道路の混雑についても、市場関係者に対して、例えば周辺道路への迂回(うかい)をしていただくとか、環状2号線の部分通行が可能となっていること、まだよくご存じない方もいらっしゃるということで、場内アナウンスや、市場内の案内表示をして周知を図っているところでございます」

 「『ローマは一日にしてならず』と言いますけれども、豊洲は2日目にしてだいぶ改善したということではないかなと思います。それから、環状2号線についてでありますけれど、暫定開通日が決まりましたので、お知らせさせていただきます。環状2号線(環二)ですが、豊洲・築地間におきまして、旧築地市場内に暫定迂回道路を整備いたします。もう既に工事は始まっているところでありますが、11月4日の午後2時をもって開通ということになります。この開通の時期ですが、市場の移転後約1カ月ということで皆さんにはお伝えしていたかと存じますが、市場関係者の皆様方のご協力が得られたことで、これによって1週間前倒しすることが可能となったというわけであります。これで、臨海部と都心部を結びます新たな交通ネットワークが形成されるということで、水域に囲まれた晴海地区であるとか、勝どき地区においては、災害時の避難ルートが新たに確保されることになりまして、防災性の観点からの向上も図れることになろうかと思います」

 「これにつきましても、開通に至るまでご協力をいただきました地元の皆さんや、市場関係者の皆様方に深く感謝を申し上げたく存じます。この環二でありますが、引き続き、本線のトンネル工事を進めまして、2022年度の全線開通を目指してまいるという段取りでございます。詳細は、中央卸売市場および建設局にお聞きください」

 「それから、先ほど午前中、総理官邸を訪れまして、安倍総理大臣と面会いたしましたので、ご報告申し上げたく思います。安倍総理に対しましては、来月、11月1日から始まります東京とパリ市の文化交流イベントで『FUROSHIKI PARIS』の風呂敷の展示の一つに、総理が描かれたアジの絵を風呂敷にしたもの、こちらができ上がりましたので、それを一つお持ちさせていただいたということであります。風呂敷はパリ市庁舎内のパビリオンに展示することとなりまして、このパリと東京の交流に彩りを添えていただいたこと、大変うれしく思っているところであります」

 「また、東京都がリーダーとなりまして、42都道府県が参加していただいている全国知事会における『国産木材活用PT』の取組、昨日、第1回の会議を行ったところであります。これについてもご紹介させていただいて、都道府県がそれぞれ全国で共存共栄をして、そしてパイを切り刻む、縮小均衡するのではなくて、このパイをいかにして増やすか。この木材PTについては、前も皆さんにお伝えしたかと思いますけれども、パイを増やしていくということと、国としての治山につながる具体的な、現実的な、そして経済の原理にのっとった方法ということで進めている旨を総理にお伝えし、国としてもその後押しをお願いしたいということをお伝えしたところであります」

 「併せまして、平成31年度税制改正に向けた議論が佳境を迎えることとなっておりますので、いわゆる税の偏在是正の問題についてもお話しさせていただきました。そして、この東京都が抱えている、東京都の立場とでも申しましょうか、今、2020年大会の準備をしている、そして、そういう中で、今後のこの都政の運営など、いくつか不透明な部分がございます。というのも、今日も株式市場がかなり厳しい、世界的な連鎖が起こっているような中において、やはり法人税に依拠する部分が多い東京都でございますので、これについても、今後の見通し、それから今後の超加速度的に進む高齢化などの課題、防災などの課題など、2020年の大会後の話にしていただきたいということで、私の方から申し入れさせていただいたところでございます。『よし、わかった』という返事はございませんでしたが、しかしながら、東京都としての考え方をお伝えするということが必要であると考えまして、直接お訴えに参った次第でございます」

 「それから3番目のテーマが、今日から、性自認および性的指向に関します専門の電話相談事業を開始するというお知らせであります。先般の都議会定例会で『東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例』と、長いですけれども、これが可決されました。この条例では取組の柱の一つが、多様な性の理解の推進であります。性自認および性的指向に関する不当な差別の解消をうたったところであります。都としまして、新条例の制定を通じて、多様な性があることについて、都民の皆様方の理解の促進も図っていく必要があると考えております」

 「併せまして、この条例の施行に先立ちまして、当事者を含めて、悩みを抱えておられる方々に寄り添いながら、不安、そして困りごとをお聞きする相談窓口を開設するということでございます。具体的には、祝日、そして年末年始を除きまして、今日から毎週火曜日と金曜日の2日でありますが、いずれも18時から22時の間で、電話でお受けするということであります。内容としては、性自認や性的指向に係るさまざまな問題につきまして、当事者だけでなくて、その保護者の方々などのご相談ごとをお受けする、そして、助言を行うなど、悩み、そして不安の解消につなげる一助としていきたいと考えております。詳細は総務局にお聞きください」

 「次は、宝島会議についてであります。第1回東京宝島会議を10月23日に開催いたします。知事に就任してから、島を回りますということを申し上げておりまして、東京には有人島が11ございますが、その全てを訪れたところで、もう2巡目に入るところであります。これらの島々にはとても素晴らしい自然環境、それから、それぞれの島の特産品があります。島に流れる歴史や文化など、首都東京の島々には本当に、島そのものが多様性があるし、東京にとっての多様性を確保していただいて、宝物といってよいだろうと思います」

 「そこで、この宝物のポテンシャルをもっと引き出せるのではないかということから、全ての島が魅力と活気にあふれますように、今年度から、島(とう)嶼(しょ)地域のブランド化に向けた取組として、東京宝島事業を開始しているところであります。先月からは、大島、神津島、三宅、八丈、この4島で先行して、現地の事業者の方々を中心に、島の魅力、そして将来について活発な議論や検討を重ねていただいております。前にお知らせしたかと思いますけれども、都としましても『特産品のブランド化ということを進めたい』と申し上げてまいりました」

 「今回、この東京宝島会議においては私も参加いたしまして、先行して議論している4島の取組のご報告、そして、島の将来像についての議論などをもっと活性化していきたいと考えております。また、こうした事業を進めていくために、統一のロゴであるとかコンセプトを定めていく、そのお披露目の機会ともいたしたいと思います。今後ですけれども、各島の宝の原石、元々の石にさらなる磨きをかけてカラフルに光り輝くように、そして、東京の宝物に育てていくための取組を、島嶼地域の方々とともに進めていきたいと考えております。詳細は総務局にお聞きください」

 「次に、エシカル消費のPR動画ができました。テーマは、『ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費』。ということで、60秒バージョンもあるのですが、「東京動画」などでごらんいただければと思います。東京都では持続可能な都市・東京の実現に向けまして、人、社会、環境に配慮した消費行動、これを「エシカル消費」と呼んでいますけれども、この理念を、広く都民の皆様に普及する取組を進めているところであります。ということで、『ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費』ということをキャッチフレーズにいたしまして、将来を担う若い世代の方々を中心に、エシカル消費について関心を持っていただけますように作ったのが、このPR動画でございます」

 「若年層だけでなくて、幅広い年齢層から人気があって、また、国連のサポーターなどの社会貢献活動をされておられるEXILE(エグザイル)のUSA(ウサ)さんにエシカル消費について紹介していただいたというものであります。そして、この動画は今日から『東京動画』、それからホームページ、『東京くらしWEB』で配信いたしますし、また、今後、新宿駅西口地下広場のデジタルサイネージ、あと、都営地下鉄の車内のモニターでの放映などを予定しております。ということで、ぜひ、エシカル消費の東京ということにしていただきたいと思います」

 「こういったPRを通じまして、都民の皆さんに、エシカル消費への関心をまず寄せていただく。そして、レジ袋ではなくてエコバッグを使う、それから、被災地の支援につながるものを購入するなど、もうすぐにできることがたくさんございますので、それがエシカル消費の活動の一端を自分が担っていると感じていただいて、ぜひ、ご協力いただきたいと思います。

詳細は生活文化局にお聞きください」

 「最後に、今のレジ袋の話でございますけども、もったいないキャンペーンを行います。レジ袋の削減と食品ロスの削減に向けた普及啓発イベントでありまして、10月20日に開催をいたします。地球規模の大きな課題となっている海ごみの原因の一つが、使い捨てプラスチックの問題があります。たしか今日も報道されていたと思いますけれども、トランプ大統領が、太平洋を渡って漂着するごみの問題について触れておられたかと思います。海ごみの原因の一つが、使い捨てのプラスチックといわれております。もっとも、量的に多いのは、漁具なのですけれど。漁網であったり、ブイであったりが実は多いということは、いろいろな研究でわかっています」

 「その中で、プラスチックごみということで言うならば、その中で最も身近なものとしてレジ袋がございますが、このレジ袋の削減に向けて、都はこれまで関係業界等と意見交換も進めてまいりましたけれども、事業者による取組に加えて、レジ袋をまず辞退するというような、使い捨てを減らしていこう。私たち一人ひとりが、心がけが大切だということで、このような活動をするというお知らせです。プラスチック同様に、世界的な問題のもう一つが食品ロスの問題であります。例えば、スーパーの棚で消費期限、それから賞味期限の近い、間もなく切れちゃうよという商品から選んでいただくことによって、回転を良くしていくということから、消費者の皆様方のご協力は不可欠ということになってきます」

 「『チームもったいない』というのは、もう既に結成しておりますけれども、その最初からのメンバーでありますイオン株式会社にご協力いただいて、イオンスタイル品川シーサイドでレジ袋・食品ロス削減に向けた「もったいないキャンペーン」を開催するというお知らせであります。私も参加いたしまして、トークショーなど予定をいたしております。そこには、歌手で3児の母でもありますhitomiさんにもご参加いただくことといたしております。都民の皆さんと一緒に、レジ袋と食品ロスの削減、先ほどのエシカル消費と潮流を同じくするわけですけれども、これについて、より皆様方と意識を共有していきたいと思います」

 「ちなみに、イオン株式会社においては買い物袋持参運動の一環として、イベントに参加した方々、先着50名様にマイバッグを提供していただけると聞いております。また、販売期限の近い食品のワゴン販売なども実施していただくということでございますので、ぜひご来場いただきたく思います詳細は環境局にお聞きください」

 「ということで、最後、環境話がありましたけれども、ぜひ、クールビズのときもそうなのですが、一人ひとりが、皆さんが、『私がやるんだ』と思っていただく、そして行動していただくということがポイントでございますので、冒頭の安倍総理のところをお訪ねした風呂敷も、これは最初のエコバッグだと考えていただいて、ポケットやハンドバッグに1枚、すてきな風呂敷を潜ましておくだけで、買い物袋になりますので、ぜひそういった形で、すてきなアートとともに風呂敷をエンジョイしていただきたい。これをパリでまず行わせていただいて、草間彌生さんとか北野武さんなどの絵、それから、フランス側でのデザイナーの方々にもご参加いただいてるということであります。11月1日、2日、私自身、パリの方に行く予定といたしております」

 【質疑応答】

 --豊洲市場が昨日、開場を迎えて、渋滞や荷物の搬入の混乱といったトラブルは確かに散見された。現時点で何かこんなことできるのではないかとかいったものがあるか

 「はい。昨日1日で、やはりあちこちで渋滞や、皆さん、道というか、会場内の場所もまだよくご理解いただけない。これは当然だと思いますが、それらを含めて、早速できることから、早速今朝から実施しております。例えば、信号の変わるタイミングなど、警視庁も協力いただいて、スムーズな交通が確保できるような、そういうタイミングでの信号の工夫。それから、サイネージ。まだ道がよくわからないという方で、例えば、『環二、こちらですよ』ということをちょっとお知らせするだけで、それによって、車の流れが変わってくるということです。それから、豊洲市場の正門とかありますけれども、いくつも門があるので、最初はまだ車のナビにも入ってないはずなのです。ということで、1カ所に集中していたのですけれど、入るところなどは、ご自分が行かれるその棟によって、どこが近いかなど、こういったことについては本当に実際行っていただいて、ご自分でいろいろ体験もしていただいた上で、一番自分が動きやすい動線の確保というのは、一朝一夕にはいかないにしても、皆さんのご協力で解決される部分があるのではないだろうかなということでございます」

 「それから課題として、コールドチェーンというコンセプトでございますので、閉鎖型の施設であって、これまでの築地とは、これはもう典型的な開放型と言っても良いかもしれません。それが急に、新しい閉鎖型に変わることによって、市場関係者の皆様方のこれまでのパターンと大きく変わってくるところがあります。そこについては、できるだけ早く慣れていただかないと閉鎖型のメリットが生かせませんので、ここはしっかりと業者の市場関係者と連携しながら、新しい市場らしい豊洲市場の確保、確立ということに向けて進めていきたいと考えています」

 --近年、直販とかが増えて食品流通というのが変わってきている。市場の取引量というのは減っていて、今年の6月に改正卸売市場法も成立した。今後、開設者として、どういった取組が必要になってくると考えるか

 「今回、閉鎖型の施設にしたということは、これは国際基準に合った市場が確立するという点が大きいポイントだと思います。そして、業界の方々も、今後、どうやっていくべきかというのは、大きな世界の流れを考えながら進めていこうという方々も多々いらっしゃいます。関係者の皆さんと力を合わせまして、豊洲市場の機能、その魅力を確立し、それを生かし、そして時代の変化に対応できる日本の中核市場として育てていくということだと思います。やはり、立地条件であるとか、それから実際に買い物のしやすさなど、いくつか豊洲市場が持つ魅力もございますので、それもしっかりと発信していきたいと思います」

 「それから築地も、インバウンドの観光客の皆様にも大人気だったわけです。そして今回は、セリの場にも皆さんがザーッと入るという形ではありませんけれども、しかし、それをどうやって新しい日本の台所としての豊洲をアピールすることによって、世界も見据えた食文化の新たな発信拠点にもしていくということから、新しい流れを築いていくことができるのではないかと思います」

 「仰るように、BtoBだけでなくて、BtoCが今、非常に進み始めています。そのことについては業界の方々もよくご存じ。そしてまた今回、いわゆる卸売市場法がかわり、それに関連しての法律も変わりということでありますので、そこをむしろどう生かして、そして豊洲市場がより活発化できるか、加工品による付加価値を付けるなど、そこは、現場の皆さんとともに、これから世界を見据えた方向性というのもしっかりと考えていきたいと考えております」

 --閉場した築地市場の方の解体が始まった。昨日の段階で閉場した築地市場で、一部業者の方が営業を続けている。さらにその場内に入る支援者の方々と、ちょっと押し問答のような形も見られた

 「既にもう閉場しておりますので、そこでの営業活動ということについては、法令上の問題も生じてくるかと思います。昨日からもう既に環二を通すということから、解体工事に着手いたしておりますので、安全の観点からも、速やかに移転していただく必要があるかと思います。いろいろご主張もあるかと思いますけれども、今、申し上げたようなところで、ご協力いただきたいと思います。新しい豊洲市場でともに力を合わせて事業を進めていくというのが、今回、一番大きな点でございますので、そこはご理解、ご協力を賜りたいと思っております」

 --「税の偏在是正」について、「20年度以降にしてほしい」ということは2021年度以降は税制改正を許容するようにも受け取られかねないと思うが、都としては、断固反対ではなくて、議論の先送りというか、訴え方を変更したということか

 「いえ、そういうことではございません。まず基本的に、2020年大会を控えて、そしてまた防災、今回、洪水対策など、災害対策を打って出る必要性がございます。今、冒頭、私、申し上げましたけれども、世界経済が非常に読みづらい段階に入ってきている。こういう中で、既に平成28年度の税制改正の下において、約5000億という数字が既に決まっている中に、プラスアルファという話が出てきているわけであります。このプラスアルファの部分がどういう形になるのかわかりませんけれども、しかし、東京都とすれば、まず東京大会を成功させて、それ自身が国にとっても大きな投資効果を享受していただけるわけでございますし、国と協力して進めていくという体制をしっかりと前に進めることが、今必要なことだと思います」

 「先送りというよりは、もういったんストップということで、それが結果として2020年大会の成功であり、それに関わるさまざまな必要、必要というか、終わった後の経費が膨らむというのは、これまでの過去大会でもありがちであった。その金額がどうなるのかわかりません。そしてまた、組織委員会が2020年の大会終了で役割を終えるということになりますと、『では、どこが負担するんですか』という話になってくる。そんなことも含めれば、まずは2020年大会に集中させてくださいと。そしてまた、首都東京、日本経済を牽(けん)引(いん)していると自負しております東京都が、しっかりとした経済を確立するということは、私は国にとっても必要なことではないかと思っておりますので、2020年以降の話にしてくださいということであります。基本的には、全く税制の、税の格差うんぬんの話については、これはそういう考え方ではないと、共有するわけではないということです」

 「何度も申し上げますけれども、小さい話のように聞こえるかもしれませんけれども、木材PTとか、今回、立ち上げましたけれども、やはり日本国全体を考えれば、税の担当者は税だけやっているわけですよ。しかし、全体を考えて、では、どうすればこの国が安全で、かつ持続可能な国であり続けられるかというのは、広い観点で見ていかなければならないと思いますので、そこは縦割りを排除し、この国が、そしてまたそれを担っている一地方自治体ではありますが、東京が担う役割、これについて、ただこれまでのように足らないから東京、はい、一極集中是正というストーリーは止めた方がよいのではないですか、これを他の誰が言うのですか。東京が言わずして、どこが言えるのでしょうか。ということで、申し上げたということであります」

 --追加でというか、予想できない経費として何が考えられるのか。その経費について、既に組織委員会などと事務方などで協議を始めているのか

 「今後いくら掛かるかという話については、これはわかりません。しかしこれまでの例を見ると、そういうケースが多い。また、年末に向かってV3予算というのを作ります。ここで、それぞれが工夫しながらまとめていくということについては変わりません。しかし一方で、往々にして考えられるのが、想定外の費用などが掛かりかねないということもございます。だから、一言で言うと、わかりませんと申し上げたわけです。そういったことも考えますと、今後の流れは東京の負担がどれぐらいになるのか、それはわからない」

 「そういう中において、先に一極集中だ、税の格差是正だといって東京都から税の収入をただ持っていくということでいうならば、東京自体の国際競争力への影響もありますし、ここ数年間は本当に日本にとっても正念場だと思いますので、そこをしっかりと東京も担っていくし、また、共存共栄もやっていくわけでありまして、東京だけ栄えればよいなんていうことは思っておりません。むしろ東京の力を、例えば購買力、木材の経営などはそうでありますけれども、こういったことで実際のニーズを生かしていくという、その発想こそが必要なのではないかと思っております。いずれにしましても、2020年大会をしっかりと成功に導くことによって、むしろそれによる経済効果が大きくなるということは確認していく、それぐらいの大会にできればと思います」

 --知事の要請に対して、官邸でのぶら下がりでは「東京は大丈夫だ」と総理がいったそうだが、もう少し具体的に反応を

 「今、お話になったとおりです。今仰ったとおりです。私が報告させていただいたとおりであります」

 --市場は明日から一般の見学がまた始まる。これまで2年間の間で、盛土の問題、地下水の問題など風評被害が気になるところだが、安心・安全性の面から見て、見学者にどういったところに注目してほしいか

 「見学者のみならず、都民の皆様方には、既にホームページ上でさまざまな数値なども公表させていただいているところであります。それから、開場し、そしてまた、わざわざ豊洲の市場をごらんいただく方々には、いろいろな海の幸なども含めて、見学通路などで紹介する、そういった工夫もしているところでございます。私は、これからこの豊洲市場が整然とというか、これから、むしろにぎやかに、この市場内が活気が出て、そしてそのことが、最大のプラスの情報発信につながっていくということではないかと思います。よって、改善点などもございますけれども、それらについては現場の業界の皆様方と協力し合いながら改善し、それらの積み重ねがプラスの情報発信につながり、そのことが豊洲市場というのが世界へのメッセージを届ける、築地に代えて、豊洲市場から食文化が世界に発信されるのではないかと思っています」

 --知事の就任以降いろんな問題だったり話題が出てきて、その都度、その都度、専門家にも確認してもらいながら農林水産大臣の認可をもらい、それで昨日の開場にたどり着いたが、その時々の断片的な情報をいまだにとらまえながら、この2年間の議論を踏まえないで発言されるような言説が都議からも散見された。改めてこの2年間が何だったのか、今後、豊洲についてどう発信していくか

 「豊洲市場については、私が環境大臣の頃からずっと関心を持ってきたテーマでもございます。そして、これまでの流れの中で、17年間、もっと言えば40年間、ずっとどうあるべきかという議論がされてきた。そしてまた、さまざまな分析、調査なども行われてきた。そういう中で、私自身が移転を延期したということがございます。そこからさまざまな、調査、分析をした上で、そして最終的には、専門家会議の皆様方からのご評価をいただき、それがその後の農林水産大臣への認可手続きとなりという流れをずっと通っていくわけであります」

 「都議の方がどういう発言をしていたのか、また、いるのか、全て承知しているわけではございませんけど、都議会の中でもいろいろなご意見があったことも事実だし、今もそのご主張をされる会派などもあろうかと思います。ただ、やはり都として何をすべきかという観点で申し上げるならば、やはり情報公開を徹底していくという、これに尽きていくのではないかと思います。そしてまた、それでもいろいろな改善点はあろうかと思いますので、それについてはしっかりと対応をしていくということだと思います」

 「それからあと、これは都として、前に課題になったときに、盛土をすべきところが空間だったではないかという話がございますけれども、私は、やはりこれも、それぞれの局の縦割りで情報が十分共有されていなかったことも大きいかと思いますので、それらのことについても改善すべきだということを、当時の問題は突きつけていたのではないかと思います。できるだけ、司司のみならず、全体で、横串で通してみて、一体どうなのか、整合性がどうなのか。私はまだまだ改善点はあろうかと思いますけれど、ぜひ、都民の目からどうなのかという観点に立って、局の縦割りなどを排していくことが、今のお話にあったような、断面的に捉えて、それぞれがストーリーをつくっているということを改善していく方法ではないかなと確信しております。以上です」

この記事を共有する

おすすめ情報