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【魅惑アスリート】“春高のヒロイン”二見梓、ビーチバレー転向3年目で大きく開花

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JVAカップの記者会見後、二見(左)はペアを組む長谷川とともに笑顔を振りまいた
JVAカップの記者会見後、二見(左)はペアを組む長谷川とともに笑顔を振りまいた

 かつてバレーボール(インドアバレー)で脚光を浴びた美貌の長身選手が、転向3年目を迎えたビーチバレーで能力を開花させている。15日で26歳となる二見梓(東レエンジニアリング)は結成2年目の長谷川暁子(32)=NTTコムウェア=とのペアで挑んだ4月のJVAカップ(東京・大森東水辺スポーツ広場)で準優勝。優勝した石井美樹(27)=湘南ベルマーレ、村上めぐみ(32)=オーイング=組とともに、8月のジャカルタ・アジア大会の日本代表に内定した。

 その名が全国に広く知れ渡ったのは、神奈川・大和南1年で出場した2009年の全国高校選抜優勝大会(春の高校バレー)。180センチの大型センターとして攻守で存在感を示し、チームを8強に導いた。東京・東洋高1年だった男子の現日本代表主将、柳田将洋(25)=TVインガーソル・ビュール=とともに「ベストルーキー賞」にも輝き、愛くるしいルックスも相まって“春高のヒロイン”として注目された。

 同年にはユース日本代表も経験。高校卒業後の11年にはプレミアリーグの東レに入団、1年目から定位置をつかんでリーグ優勝に貢献し、翌12年にはアジア・カップ日本代表にも選出された。

 だが4シーズンを戦い終えた15年5月、現役引退を発表。注目を浴び続けた反動か、「私が知られていないところで、普通の女子として生活がしたくなった」という。東レの関連会社に移り、静岡県沼津市の工場で総務課のOLとして勤務。「お弁当の発注や寮の管理」をこなす生活に楽しさも感じていた。

 だが、どうしてもモヤモヤした気持ちが晴れなかった。「20年東京五輪があるのに、選手として出られないのは面白くない」。根っからのアスリートは、自国で開催される夢舞台を無視できなくなっていた。そんなときに舞い込んできたのがビーチバレーへの誘い。国内の女子選手ではかなりの長身で、高校3年でアタッカーを経験したこともオールラウンドな動きが要求されるビーチには好材料だった。

 16年夏には会社の後押しも受け、「仕事の量は沼津の10分の1くらい」という川崎市の部署に移って競技活動を本格化。「お酒ばっかり飲んでいた」生活を改め、肉体改造に励んだ。その結果、100キロ以上のバーベルを抱えてスクワットができるようになり、インドアでの現役時代は302センチだった最高到達点も305センチに伸びた。

 基礎的な技術を磨いた転向1年目を終えると、7歳年上の長谷川にペア結成を打診した。長谷川もプレミアリーグのNECで活躍したインドア出身の選手。「もともと知っていたし、ビーチに転向してすぐに結果を出した暁子さんしかいないと思った」。瞬く間に国内トップクラスのペアに成長し、国内大会で優勝を重ねた。

 今季の目標はワールドツアーで結果を残し、世界ランキングを上げること。その先には当然、東京五輪が視野に入る。「ビーチバレーは開放的で楽しい。何もしていないときには(動画投稿サイトの)ユーチューブで試合を見るくらい。2人であんな広いコートを守るなんて、根本的におかしいとしか思えないし」。独特の表現で競技の魅力を語るさわやかな笑顔は“春高のヒロイン”と呼ばれた当時のまま。小麦色に焼けた肌で、バレー人生の第2章を満喫している。

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