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【平昌五輪】渡部暁斗 狙うは「キング・オブ・スキー」

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渡部暁斗 狙うは「キング・オブ・スキー」

平昌五輪更新
抜群の安定感を誇る渡部暁斗。「キング・オブ・スキー」の称号を手にできるか=2017年12月、ノルウェー・リレハンメル(早坂洋祐撮影) 1/1枚

 日本のノルディックスキー複合を引っ張るエース、渡部暁斗(北野建設)が平昌五輪へ力強く歩みを進めている。昨年11月に開幕したワールドカップ(W杯)では2戦連続で表彰台に上って好発進。五輪複合の個人種目では日本人初の金メダル獲得へ視界は良好だ。

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 安定感は群を抜く。3大会連続出場中の五輪では前回ソチ大会の個人ノーマルヒルで銀を手にし、世界選手権でも個人、団体を含め金、銀、銅を1つずつ獲得。W杯個人総合も、2011~12年シーズンから6季連続で3位以内をキープする。

 円熟味を増してきた29歳が本領を発揮したのは、昨年11月25日のW杯個人第2戦。前半の飛躍で首位に立つ。2位に16秒差をつけてスタートした距離でもライバルを寄せ付けない独走をみせ、「完璧な1日」と自画自賛する圧勝。第1戦の3位に続き、メダルを手にした。

 定評のある距離に加え、オフには飛躍を集中的に強化。「ソチの時の力を10とすると今は15」と手応えを口にする。1992~93年シーズンからW杯個人総合を3連覇した荻原健司氏も「『キング・オブ・スキー』を狙える」と仕上がりに太鼓判を押す。

 飛躍と距離の総合で争う複合の王者に与えられる称号が「キング・オブ・スキー」だ。「平昌では『たまたまではなく、渡部暁斗だから金メダルを取れた』といわれたい」。ただ勝つのではなく、王者にふさわしい姿を世界に見せつける。(奥山次郎)