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【平昌五輪】葛西紀明と伊藤有希 ジャンプ「最強師弟」が語る五輪

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葛西紀明と伊藤有希 ジャンプ「最強師弟」が語る五輪

平昌五輪更新
スキージャンプの葛西紀明=2017年11月、フィンランド・ルカ(早坂洋祐撮影) 1/2枚

 日本選手団の活躍に期待が高まる中、注目を集めているのがスキー・ジャンプ陣が誇る最強師弟、男子の葛西紀明と女子の伊藤有希だ。所属する土屋ホームで監督も兼務する45歳のレジェンドと同郷の大先輩から指導を受ける23歳の成長株が、勝負の年にかける思いをぶつけ合った。(取材・構成 奥山次郎、写真 早坂洋祐)

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 葛西「勝ちたい気持ち消えていない」

 --2018年は重要な五輪イヤーとなります

 葛西「(前回の)ソチ五輪で個人初のメダルを取って気持ちが楽になり、今はジャンプが楽しくて仕方がない。45歳になっても燃え尽きていないし、平昌では金メダルがほしい」

 伊藤「(7位だった)ソチで2本目のジャンプを飛び終えた瞬間、五輪の舞台でリベンジしたいと思った。強くなることだけを目指して続けてきたトレーニングの成果を平昌で出したい」

 --平昌大会に出場すれば葛西さんは8度目、伊藤さんは2度目の五輪です

 伊藤「私が生まれたのは、リレハンメル五輪があった1994年。監督(葛西)はすでに2回も五輪に出ていたんですよね」

 葛西「五輪は難しい。4年に1度、2本のジャンプで勝負が決まり、1本失敗しただけでメダルは取れない。風に恵まれる必要もある。ジャンプはすべてのスポーツの中で、最も難しいと思っている。思うようにならなくて『畜生』って感じられるからこそ続けられている」

 --葛西さんのジャンプにかける情熱は世界の尊敬を集めています

 葛西「40歳を超えてもできている自分に『俺ってすごい』という快感があるし、周りから『すごい』といわれるのも快感。体の衰えは感じていないし、勝ちたいという気持ちも消えていない。やめる要素は一つもない。まだまだ頑張れると思う」

 伊藤「監督は海外の試合で『ミスター・スキージャンプ』って紹介されるんです。ジャンプをアピールするためにこうした取材にも応じていて忙しいのですが、シーズンでしっかり結果を出すところがすごい」

 伊藤「自分らしいジャンプをしたい」

 --伊藤さんの成長も目を見張るものがあります

 葛西「有希は僕のように何でもすぐにできるタイプではない。でもジャンプが大好きで、負けることが大嫌い。謙虚さや周囲への感謝の思いをジャンプ界で誰よりも持っている。『(1998年長野五輪で団体金メダルの)原田(雅彦)や船木(和喜)には負けない』って公言していた若いころの僕とは違って口にはしないけど、沙羅ちゃん(高梨)にも絶対に負けたくないって思っている。まだまだ伸びる要素を持ったすごい子です」

 伊藤「ジャンプ以外のスポーツは何もできないけど、ジャンプを飛ぶ勇気だけはあった。ソチの1本目で失敗した悔しさは忘れられないので、平昌では自分らしいジャンプをしたいです」

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  • スキージャンプの伊藤有希=2017年11月、フィンランド・ルカ(早坂洋祐撮影)